表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

262/589

ラックルからの連絡

「ここは一体」


 藍介が眠りから目覚めたら、目の前には美しい女性が椅子に座っていた。


「目覚めましたね。私の名前は女神シンカ、これから私がする質問に答えてもらいます」


「女神シンカ!? 確か、生物の進化を司るという、あの女神様ですか!?」


「はい。それでは、まず最初の質問をします。貴方は最強チート能力で無双か恋愛ゲームの攻略対象どちらか良いですか?」


「はい?」


「最強チート能力で無双、恋愛ゲームの攻略対象どちらがよろしいですか?」


「えーと、その二つの中から選んで欲しいと言う事ですか?」


「そうです」


「それでしたら、その、二つの説明をしていただけないでしょうか? これだと、選びたくても選べません」


「なら、簡単に、見た目をそのままの姿に似た状態で最強の力を手に入れるか、見た目を人間そのものに変えて清本凪の恋愛対象になるか」


「恋愛ゲームの攻略対象でお願いします!」


 藍介は即決した。


「それでは、人間ベース作成になります。貴方の前世の姿はこちらとなります」


 藍介の目の前に古い日記で現れた愛之助の姿が現れた。


「はい! まさしく私の前世! この姿でお願いします! あと、少しだけ、お願いしてもよろしいですか?」


「願いというのはなんでしょうか?」


「私が前世で愛した女性と結ばれたいのです。だから! 前世の姿も良いのですが、できれば、もっとイケメンにして欲しいです! 前世の私はイケメンだとは思うのですが、それ以上のイケメンにして欲しいのです!」


「はぁあ」


「ですから、目元は」


 それから、藍介は女神シンカに人間となる姿の注文をしはじめた。


 その後、シンカはこれが長達分をやらなければいけないのかと、魔石精霊(仮)の名前が決まったことに後悔した。


 一方、長達が繭状態の中、凪と氷月は2人で野球をしていた。


「俺様こそが! 野球の王だ!」


 氷月はホームラン宣言をして、バットを構えた。


「何が、野球の王よ! ピッチング君改MAX! やっちゃえ!!!!」


 ピッチング君改MAXは豪速球を放った。それは、まるで、レーザーの如く、球を受け取ったキャッチャー君が球の威力によって1メートルほど後退した。


「ふっ、なかなかやるな! だが、見切ったぞ! さぁ! こい!」


 そして、2球目、氷月は見事に空振りをした。


「くそぉ! 後少し、早く振らなくてはいけなかったか!」


「ストライク!!! 次で交代だからね!」


「ふっ、俺様が負けるわけないじゃないか!!!」


 その後、氷月は何度もピッチング君改MAXに挑戦したが、球に一度も掠りもしなかった。


「ふっ、ピッチング君改MAX、今回はダメだったが、次回こそホームラン打ってやるから覚悟しろ! 」


「はいはい、もう満足したでしょ」


「まぁな!」


「それにしても、推し人形の姿と物凄く違うのはどうしてなの?」


「それはだな! あの人形はナヨナヨし過ぎだからな! 俺様が望む姿に変えた! やはり、男なら、この筋肉! こそが、1番じゃないか!!!」


「はぁ、そうなのね。だから、細マッチョからゴリマッチョになったのね」


「なんだ、細マッチョとゴリマッチョというのは?」


「えーと、細マッチョは細身の筋肉質の人、ゴリマッチョはそれよりも筋肉が多い人? かな?」


「ほぉ! 凪は俺様の筋肉どう思う?」


 氷月は腕の筋肉を私に見せてきた。


「凄いわね、でも、私は細身の方が好みかしらね」


「な、なんだと、俺様の筋肉が効かないだと」


「いや、好みの話よ」


「ふっ、俺様の筋肉を知れば、凪は俺様の虜になる。それなら、さぁ! 俺様の身体をみてくれ!!!」


 氷月は服を脱ぎ裸になった。


「この変態がぁぁぁ!!!!」


 私は氷月に魔石を柱を落とした。


「ぐへぇぼっ!!!!」


 氷月は魔石の柱の下敷きになった。


 すると、連絡専用の魔石を持ったDJが走ってきた。


「主人様! 紅姫様が、糸まみれになってしまい、しかも、青雷様から連絡が来ています!!!」


「あっ、DJありがとう、紅姫もやっぱり繭になっているのね。うーん、まぁ、考えても分からないし、出てみるか」


 私はDJから連絡魔石を受け取って起動した。


「はわぁぁ! やっと出てくれた! す、す、すみません! 青雷君の連絡魔石を勝手に起動してしまって。でも、青雷君の、青雷君の体が糸でぐるぐる巻きみたいになって、話しかけても何も返ってこなくなっちゃったんです!!!」


 連絡魔石から現れたのは魔王軍最高幹部八翼の一人、七翼のラックルだった。


「青雷まで繭に!? 連絡ありがとう。それが、私もまだ全員は確認していないんだけど、紫水と紅姫が繭の状態で、白桜も繭になっていたのよ」


「あの、凪さんの後ろで柱の下敷きになっている人は誰ですか?」


「ああ、彼は氷月、魔石精霊? なんだって」


「ん? 俺様の事を呼んだか! 妻よ!」


 氷月は魔石の柱から脱出した。


「馬鹿!服着なさい!!!」


「分かった、分かった」


 私は氷月に服を投げ、氷月は服を着てくれた。


「妻!? えっ、えっ!? 凪さんいつの間にご結婚を!? はわぁぁぁわ。イデア様が知ったらこれはやばいぞ、ぼ、ぼ、僕はどうしたら、はわぁぁわ」


「私は結婚したつもりはないのよ」


「そんな事をいうなよなぎぃ。俺様と凪は最高の相性だからな!」


「変なこと言うな! で、青雷の件なんだけど、ラックルさんに青雷の事を守って欲しいの」


「はい! もちろん友達は守ります! 僕だって、やる時はやるんです!」


「ありがとう、もし何か変化があったら連絡して頂戴」


「はい! あ、後、ゴウライさんの件で、お伝えしたいことが」


「何かあったの?」


「それが」


 ラックルは深刻そうな顔で、魔王軍で起こった事件を話し始めた。

 

ブックマーク、評価いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 漸く名前が決まった……次の仕事も疲れますね(笑) [気になる点] 「主人の夫を決める決定戦」は何時開催されますか? [一言] 友達を守る為に宣言した彼……頑張るのは良いけど隠し場所に注意し…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ