フラグは回収される
魔石精霊(仮)は推し人形になりますか? 通知がなくなり、楽しい日々を過ごしていた。
「ふっ、シンカに復讐できたし、通知はなくなるし、万々歳だな!!!」
「シンカ様に復讐ってあんた、何をしたのよ」
通知音が無くなったので、アは弟に話しかけた。
「それは、シンカが俺様にしか話したことのない恥ずかしい話を彼氏であるクエスに全て話したからな!!! 今頃、恥ずかしい思いをしてるだろうよ。まぁ、俺様を苦しめたバチが当たったんだ!」
「シンカ様、可哀想」
「俺様の方が可哀想だ!」
「そう、私はこれから花茶ちゃんのレッスンがあるからそれじゃあね」
「それじゃな!」
推し人形の中にいる魔石精霊(仮)は洞窟内にある魔石を通じて情報を集めていた。
「今日のレースは、ほぉ、前に優勝したムカデが参加しているのだな」
魔石精霊(仮)はDJ蜘蛛によって毎週行われる虫レースを観戦していた。
魔石精霊(仮)は初参加の蟻を応援した。
「いけ! いけ! お前なら、いける! おい、抜かされるな! お前ならいけるぞ!あーあ、3位か。最後、スタミナが足りていなかったな。序盤で温存してれば勝てていたな」
すると、推し人形が置かれている部屋に凪がやってきた。
「うーん、名前つけてみたらか、うーん、花茶はどうして推し人形の名前が気になるんだろう?」
『ん? 凪? 俺様の名前がなんだって?』
「シュドルフ、それは、推しの名前だから、付けるのもなー。他の名前、名前」
『待て、もしかして、俺様に名前をつけようとしているのか!?』
「氷の騎士、私の好きなスチルの背景は月夜。氷、月夜。夜氷? なんか、変。月夜? うーん、女の子ならOKだけど、男だしな、氷月、氷月? 氷月!!! これよ! これ! この推し人形の名前は氷月に決定!!!」
『氷月だと、カッコいいが名前が短すぎる!!!ダメだダメ!』
すると、魔石精霊(仮)に神から通知が送られてきた。
氷月になりますね?
YES/YES
『NOが、ない。どうして、拒否できないんだ! ハァッ!!! あの時の取引!!!』
魔石精霊(仮)は3日間通知と戦ったが、とうとう折れ、氷月になる事を受け入れた。
魔石精霊(仮)の名前が決まり、天界にいる女神シンカは主神ゼスの命令を実行した。
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