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危機

 私は主人様に贈る花を探しに精霊山に向かいましたが、迷子になり1日が経ちました。幸い、主人様の貰ったアイテムのおかげで食料、水の確保はできているので野営することができました。本当に、主人様アイテム持ってきてよかったです。


「ふぅ、ふぅ、ですが、敵がいないとはいえ1人だと怖いですね」


 私は迷子になったとはいえ半日彷徨い続け奇跡的に精霊山の精霊達の住処までつきました。


「あー!ここです!やっとつきました!やはり、あそこを間違えて曲がったせいで遠回りになったのですね!」


ですが、そこにはお目当ての花が咲いていませんでした。


「あれ?おかしいですね?確か、ここに花畑が」


仕方ないので、本を出し調べてみたのですが、本が記す場所はここであっていました。

開花時期ももう一度調べましたが、開花時期もあっている‥。

私は途方に暮れました。


「このまま帰りましょうか?しかし、花束を送らなければ主人様が笑顔になってくれない、送る花を変えましょうか?でも、せっかくここまできてハイキングしただけとは‥。やはり、何か持ち帰りたいですね」


 私は精霊の住処で何か貴重な物がないか探しましたが、何もありませんでした。

しょうがないので、私は道を引き返すことにしました。


「はぁ、洞窟の前の森で花畑を探して、そこで花束を作りましょう。ですが、あそこには敵が沢山いるのであまり近付きたくない。うーん、どうしたものか」


 道を引き返していたら見知らぬ新たな道を発見しました。

あれ?さっき通った時、この道ありましたっけ?

ですが、ちょっとだけいってみましょう。

もしかしたら、何かあるかもしれませんしね。

新しい道を歩いていくとそこには私と花茶が見た藍色の花が咲く花畑がありました。


「ここです!ここ!やっと見つけました!でも?なんでさっき通った時はこの道に気づかなかったのでしょうか?うーん、まぁ、見つかったことですし花束を作りましょう!」


私は花束を作るために花をたくさん積みました。

ついでに、花茶用に花冠を作りました。

花茶は花冠を渡すと、とても喜んでくれるので作り甲斐がありますね!ん?主人様にも花冠作ってみてもいいのでは?

主人様が私の作った花冠を‥‥‥。

私は主人様が花冠を頭にのせ、私に見せてきてくれる姿を想像しました。それは、もう、可愛い。

これは、作るしかない!!!

どのぐらい時間が経ったかわかりませんが、花束と花冠を完成させました。

すると、聞き慣れた声が聞こえました。


「お兄ちゃん!!!どこにいるの!!!お兄ちゃん!!!」


「藍介さん!聞こえていますか?藍介さん!!!」


それは、花茶と緑癒の声でした。

まさか、花茶と緑癒が探しにきてくれるとは思いもしませんでした。まぁ、1日経っても帰ってこなかったら流石に探しますねよ。まさか、1日山で過ごすとは私も思いませんでしたよ。

これは、ここを離れて声のする方向に進むか、ここで待つかの2択ですね。

離れて2人のところに向かうとしてもしかしたら入れ違いになる可能性もあります。

ここで待つ場合は花茶がこの花畑を覚えているかによりますね。これは、悩みますね。


 私は数分悩んだ末、2人の所に向かうことにしました。

鞄と水筒を持ち花畑から出ようとしたら、急に目の前に敵が現れたのです。

それは花茶と同じぐらい大きい、花畑の花の姿をしたカマキリ、カマキリは基本思念伝達を使ったとしても言うことはたった一言それは‥‥。


「ゴハン、ゴハン」


花の姿のカマキリからの思念はゴハン‥。

そう!私はカマキリにとってただの獲物なのです!


ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

喰われるぅぅぅ!!!!


私は瞬時にその場から離れましたが、帰り道を塞がれてしまい帰れなくなってしまいました。


「だれかぁぁぁぁぁ!!!たすけてください!!!!かちゃぁぁぁぁぁ!!!」


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