藍介は我慢する
私と藍介は成れ果てを倒し終わり、藍介と一緒に壁を登ろうと壁に向かっていたのに、何故か他の子達が戦っていた成れ果てが私達を追いかけてきた。
「なんで、こっちにくるのよ!!!」
「そう言われましても、どうして? 主人様の魔力に惹かれているのではないでしょうか」
「それじゃあ、一旦藍介は私から離れてなさい。こいつら一掃してやるんだから!!!」
「はい!」
藍介が私から離れた時、成れ果ては藍介を追いかけた。
「えっ!? なんで、藍介の方に向かうの!?」
「あるじさぁまぁぁあああ!!! たすけてぇ!!!」
藍介は必死に飛びながら、私の元に即効で戻ってきた。
「もう! 藍介、あいつらに恨まれているんじゃない!」
「そんなこと言われても、初めて見たので恨まれていると言われても知らないですよ!!!!」
「仕方ない、藍介、嫌だと思うけど我慢してね」
私は胸元の服を引きちぎると藍介を胸に入れた。
「なっ!? ヘャァハァッ!? ホォヘェッ!?」
「ブラのワイヤーを足場にして!」
「は、は、はい!」
「よし! これなら、藍介を守れるわね! ムカつく化け物はこうよ!!!!」
私は周囲に魔石を作り出し、追いかけてくる成れ果てを鋭利な魔石で串刺しにした。
「ふぅ、どんなもんだい!!! 私はやれば出来る子よ!!!!!」
「あのぉ。主人様、どうして、私を主人様の胸の中に入れたのですか」
藍介はブルブル震えていた。
「いや、藍介の大きさなら、ポケットに入れようかと考えたんだけど、藍介が魔法使え無くなっちゃうでしょ? それなら、前が見えるようにするには丁度いいかなってね! ブラつけてるから立ちやすいでしょ」
「えぇ、ブラジャーのおかげで前よりも落ちにくくなりましたが、あの、思考する事ができなくなってしまうので、肩の上ではいけませんか」
「そう? こっちの方が動きやすいと思ったんだけどな? あっ、もしかして、汗臭かった!? ごめん!!!」
「いえ、主人様は汗臭いなんてありません。その、主人様は私が胸に挟まれているのは不快ではないのでしょうか」
「不快? 1年前の私なら無理だったけど、今の私は全然そんなこと思ってないわよ。大切な仲間が追われているなら助けてあげるのが友達っていうもんじゃない」
「主人様。分かりました。それでは、壁へ向かいましょう!!!」
「魔石に乗るからしっかり掴まっててね!」
「はい!」
藍介は紫水にこの状態を見られたら殺させると考えたが、今の状況を楽しむことにしたが、自身のスキル愛爆発との我慢対決をすることになってしまった。
私は無。私は無。主人様の香りぃぃ。はぁっ! 私は無。私は無。
『爆発まで』
「私は無!!!!!!!」
「どうしたの藍介!?」
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