洞窟の中って涼しくて寝やすいね
暗い洞窟の中で突如光が現れた。
光はゆっくりと地面につき、光が消えると青色のパジャマを着た女性が横たわっていた。
私はベッドでシュトくん抱き枕を抱きしめて眠ってたはずなのに何故だが地面に横たわっていた。
「つめたい」
地面の冷たさで起きた私は辺りを見渡し絶句した。
私は知らない間にどこかの洞窟にいた。
「え?なにこれ?私ベッドで寝てたわよね、寝てたわよね!!!」
私はその場で座り込みじっくり考えた。
凪!これは夢よ!そうこれは、ゲームし続けてたせいでリアルな夢を見てしまっているのよ!きっと‥。よし!寝よう!もう一度寝れば起きれるはずよ!それでは、寝にくいけど、おやすみなさい。
私はその場で横たわり眠ることにした。
彼女は数分後深い眠りについていた。
私が眠っていると足に何かが当たった感覚がしたが、
正直眠すぎて、その何かを私は蹴飛ばした。
もう、いい感じに眠れてるんだから邪魔しないでよね。
私は二度寝をしようとした時、身体に糸みたいなものが絡みついてきた。流石の私も飛び起きたのだが、遅かった。
目の前には巨大な蜘蛛‥。
私の人生は終わった
「ぎゃゃゃぁぁぁぁ!!!くーもーいやー!!!!!」
その後、私は巨大な蜘蛛に顔以外蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにされ、巨大な蜘蛛はぐるぐる巻き状態の私を背中に乗せ歩き始めた。
「どういうことなの!これってどういうことなの!!!!」
私は巨大な蜘蛛に拉致され恐怖のあまり気絶してしまった。
―――――――――――――――――――――――――
ペチペチと誰かに頬を叩かれ私は起きた。
「やっと起きたわ」
私は目を覚ました。
その場所は見覚えのある所だった。
それは、ゲーム実況動画で沢山見てきた魔蟲の洞窟の5層目精霊の間、沢山の光り輝く魔石が生え、美男美女の精霊達が魔石の隙間から私を見つめていた。
今、私の目の前に魔蟲の洞窟で魔法の盃をくれる精霊リリアーナが立っていた。
彼女は髪は金髪で優しい光りを放ち顔立ちも整っている金髪美女であった。瞳色は真紅、真っ赤でふっくらとした唇、女の私でさえ彼女の美しさに魅入ってしまっていた。
リリアーナちゃんめっちゃ可愛い、こんな美女を間近で見るの初めてって?精霊であるリリアーナが目の前にいる?なぜ?
ゲームの中のキャラなのに何故?私の目の前に?
「あなた私のこと見つめすぎよ。まぁ、私は男女問わず魅了しちゃう程美し過ぎるのよね。にしても、私の代わりはこんな不細工でいいわけ?まぁ、不細工には気持ち悪いこの子達とお似合いだけどね」
「不細工?」
私はリリアーナに不細工って言われたのが腹がたった。
意味わからない状況で初対面の人に不細工って言われる筋合いありますか?そりゃあ、あなたから見ると私は不細工ですともでもね、普通初対面の人に対していうことかしら?
私そこまで不細工じゃないと思うんだけど、普通だと思うんですけど、普通に可愛いと思うんだけど!
「さっさと儀式終わらせてこんな陰気臭い所と早くおさらばしましょう」
「儀式とかよく分からないですけど説明とかないんですか?」
「説明?それって必要かしら?まぁ、仕方ないわね。簡潔に話してあげるわ。今から貴方は私の代わりにこの魔蟲の洞窟の主人になって精霊以外の子達と永遠に一緒に暮らしてもらうことになる」
私は察してしまった。
「精霊以外ってことは虫達ってこと」
「そうよ、あっ、後はこの洞窟の権限は全て貴方のものになって、一生この洞窟から出られなくなるのと、貴方は人間じゃなくなって精霊になってもらうから寿命で死ぬこともできないわ。それじゃあ、説明終わったし儀式を始めましょう」
「待って、一生出れないって」
私が立っていた地面が突然光始め魔法陣が現れそして、私は魔法陣から出られなくなった。
「この魔法陣に3日いれば人間から精霊になる、そんなに叩いても出れないわよ。でも、嬉しいわ。やっと、この洞窟から出られるなんて最高!行くわよ皆んな魅惑の監獄へ」
リリアーナは美男美女の精霊達を引き連れ光の中へと消えていった。
私は魔法陣の中に取り残された。
魔法陣の前には私を捕まえた巨大な蜘蛛がずっと私を見つめていた、私はそれよりもリリアーナに対して怒っていた。
あのクソ女まじムカつく、一生出られない?はぁ?
洞窟の主人になる?私承諾してませんが?
ただ寝て起きたら洞窟の中で、目の前にいる巨大な蜘蛛に連れてこられ、あの女の代わりにここの主人にされ、あの女は美男美女達引き連れてさよならバイバイって、そんなのあんまりじゃない?これって、今流行りの異世界転移ってことでしょ。普通、最強チート能力で無双系とか、女性向けだと聖女様とかなる系でしょ転移って、なのに、この仕打ちってありえる?
あー、私も最強チート能力で無双してみたい、聖女様になってイケメンにチヤホヤされたい、なのにこれってあんまりよ。
私は泣き崩れた。
こんなに泣いたことないっていうぐらい私は泣いた。
その後、私は泣き疲れて眠ってしまった。
洞窟ってひんやりして気持ちいいね。
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