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あの熊はなに!?

 私は望遠鏡で花畑の様子を確認していた。


「あれ? 熊之助まだ花畑にはいないわね? おっかしいなー。動いてるはずなんだけど」


 藍介も小さな望遠鏡を使い花畑を見ていた。


「どれどれ、あれ? 主人様? 主人様が作った熊之助よりも大きな熊が巣目掛けて走っていますよ」


「えっ? どこにそんな熊いるのよ」


「ほら、あそこに」


 藍介が指差した先を見ると漆黒の熊がミツバチの巣目掛けて走っていた。


「熊之助じゃないわね。藍介! 緑癒! 蜂達が心配だから貴方達は先行ってて、私は熊之助を確認してくる!」


「了解です! 藍介さん僕の頭に乗ってください!」


「緑癒ありがとうございます」


「蜂達が熊と戦い始めて負けそうなら加勢しといて。それじゃあいってくる!」


「主人様もお気をつけて」


 私は緑癒が飛び立つのを確認すると急いで熊之助の元に向かった。


 私は驚愕した。


 熊之助の手足が外されていたのであった。


「く、く、く、くまのすけぇぇーーー!!!! 熊之助どうして、何があったのよ!!!!」


 熊之助が、熊之助が、倒されてる!?


「もしかして、あの熊が熊之助を。許さない!!! 熊鍋にして食ってやるからな!!!!! 覚悟しとけよ!!!!」


 私は熊之助の仇を取る為に、飛行魔法が付与された平べったい円の魔石に乗り、花畑に向かった。


 一方、藍介を頭に乗せた緑癒はミツバチもスズメバチが連携して熊と戦っている所を観戦していた。


「藍介さんどうします? いい感じに共闘してますよ」


「これでは、私達が助けに入りにくいですね」


「藍介さん、藍介さんあの魔物は熊なのですか」


「あれは、確か」


 藍介は『魔獣図鑑』を取り出すと蜂達が戦っている魔物を調べていた。


「これです、この魔力量から推定するとハイベアーですね!他には、 えーと、ベアー系の上位種であり、甘い物が好物」


「ハイベアー? 主人様が作った熊と何が違うのですか? 僕には色が違うだけの熊にしか見えませんよ」


「ハイベアーは魔力量が多いベアーが稀に進化するとハイベアーになるみたいですね。魔物は魔力量によって名前が変わるみたいですね」


「そうなんですか、それなら、僕はハイカイコーですかね」


「それなら、私はスーパーアルティメットゴキブリになりますね」


「藍介さん、それは欲張りすぎじゃないですか」


「そうですかね? 魔力量で決まるのなら私はこのぐらいの名前になると思うんですけどね」


「えー、それなら、僕の方がハイパーアルティメットレアカイコーですね!」


「それなら、私だって」


 蜂達が熊と戦っているのに、二人は張りあっていたのであった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] この二人の脱線はいつもですね。何やってんの♪ [一言] お味噌があると美味しく食べられますよ。因みに右手より左手のほうが美味しいと13の暗殺者でお話がされてました。 冤罪を掛けられたクマ…
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