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仲良し作戦

 私は藍介と緑癒、紫水を連れて森へ向かった。私は紫水の背中に乗り、藍介は緑癒の頭に乗っていた。


「主人様〜、ミツバチ達の敵は何にするの〜?」


「ハチミツを狙う獣なら一匹しかいないじゃい」


「熊ですね」


「藍介正解!」


「主人様の想像生成は何でも作れますが、熊を作る事なんてできるのでしょうか?」


「熊ぽい自動で動く人形を作ればいいのよ」


「人形なら作れますからね」


「主人様〜、もうそろそろ花畑につくよ〜」


 花畑に入ろうとしたら、昨日森へ置いてきたネルガルが金色丸と銀次を引き連れて走ってきた。


「おーい!!! 迎えにきてくれたんだな!」


「ネルガルの事を迎えに行くわけないじゃん〜。自分で歩いて帰ればいいよね〜」


「そんな連れないこと言うなよ」


「主人様! オラ昨日の事改めてお詫びしたいです。本当に申し訳ございませんでした」


「もういいわよ。それで、金色丸とネルガルは仲直りできたのかしら?」


「銀じぃさんのおかげで仲直りできましたよ」


「そんな、儂は金色丸を一度飛ばしただけなので後の事はネルガルが頑張ったから、金色丸が反省する事が出来たんです」


「ネルガルと銀次良くやったわね! 偉いわよ!」


 私はネルガルと銀次の頭を撫でてあげた。


「なんでネルガルを撫でるの〜。撫でたいなら俺を撫でてよ〜」


「金色丸がサーフィンしたいって言うから紫水これから湖に行こうぜ!」


「え〜、俺は主人様の護衛で忙しいから行かないよ〜」


「いいから行こうぜ! 緑癒さんと藍介さんが側にいれば大丈夫だろ、凪さん自身めっちゃくちゃ強いんだからさ」


「そう言われても俺は行かないよ〜」


「凪さん、紫水を連れて行って良いですか!」


 紫水には危ない時に蜂達を助けて貰いたかったんだけど、私のせいで友達の誘いを断っちゃうのは私としては嫌なのよね。折角できた友達なんだから大切にして欲しいと思うし、まぁ、緑癒と藍介が側にいてくれたら作戦に支障があったとしても助けてくれると思うから紫水を連れて行かれても大丈夫よね。


「いいわよ。紫水思いっきり遊びに行ってきなさい」


 私は紫水の背中から降りた。


「え〜、俺は主人様の側にいたいよ〜」


「そんなこというなって、凪さんがいいっていうならサーフィンやりに行こうぜ!」


 ネルガルは紫水の頭を持ち上げ洞窟の方に紫水を引っ張り始めた。


「しょうがないな〜、そんなにサーフィンしたいなら〜、波を立ててあげるよ〜。もう〜、ネルガルは俺の事好きすぎるでしょ〜」


「それりゃあ親友だからな!」


「いつの間に親友になったんだよ〜。それじゃあ主人様〜俺行ってくるね〜。仲良し作戦頑張ってね〜」


「紫水! 行ってらっしゃい!!!」


「行ってきます〜」


 ネルガルと紫水、金色丸、銀次は洞窟へ向かった。


「紫水に友達ができて良かったですね」


「そうね。紫水はいつも寝ていてばっかりだったからね」


「銀次さんもついて行ってしまいましたね」


「まぁ、北の女王には作戦の大まかな内容は話してあるから大丈夫よ」


「また、喧嘩しなければいいのですが」


「共通の敵を作ってあげれば大丈夫よ。よし! 怖くて強そうな熊さんを作るわよ!」


 私は強そうな熊を想像生成を使って熊の自動人形生成した。


 まさに本物の熊! 森の中で出会いたくないわね。


「これは、強そうな熊ですね!」


「少しだけ戦えるようにしておいたわ」


「だから、僕も一緒に来て欲しいと言ったのですね」


「だって、攻撃して来なかったら何も怖くないじゃない。蜂達が怪我をしたら回復よろしくね」


「了解です!」


「それじゃあ! 私達は少し離れたところで隠れましょうか」


 私達は熊から離れ、花畑が見える所で隠れた。


 1時間後、花畑に北の女王率いるスズメバチの兵士たちが現れた。


「自動人形、熊之助出陣じゃー!!!」


 私は熊之助を動かす魔石に魔力を送り込んだ。


「熊之助? あの熊人形の名前ですか?」


「これで、熊之助が動き始めたと思うわ」


 題して、東の女王のハチミツを奪おうとする熊から

北の女王が助けて蜂達が仲良くなっちゃう作戦よ!

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[良い点] 作戦開始! [気になる点] ミツバチが予想以上に強かったらどうするのですか? [一言] ある~日 森の中 クマさんに であ~た
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