素敵なご褒美を頂き、本当にありがとうございます
私は主人様の家でお掃除をしていました。
主人様が来られて2ヶ月が経ち、彼女は私たちと仲良くなる為、雑談したり、色々な遊びを教えてもらいました。この頃は、主人様は花茶とフリスビーっていう円形のおもちゃでよく遊んでいますね。
私はというと、主人様の家に上がるためにどうすればいいのか3日間悩んだ末、家の掃除といって上がらせてもらおうと閃き、掃除をするのに必要な箒なる物を6層目を抜けた森の中で材料を採取し、制作したのですが、なんと!主人様が箒を褒めてくれたのです!
あの主人様の驚いた顔がとても可愛く、箒は私の宝物になりました。その後、主人様から掃除道具一式をもらい、私は毎日、主人様の家のお掃除をさせて頂いています。
私は普段通り縁側の雑巾掛けしていました。
主人様は花茶に遊びに誘われ、彼女は立ち上がり普段なら私を跨いで庭へ向かうのですが、今日は違ったご様子で、突然
「キャッ」と可愛らしい声をだし、私の方に倒れてきました。
私は逃げる事もできず、主人様の下敷きなってしまいました。
主人様のお体は本当にもう!柔らかく!
人間の女性の体には、とても柔らかい部分。
そう、胸があると本で読み、人間の男は胸が好きが多いと本に書いてありましたが、その理由がよーくわかりました。
私の体全体に主人様の胸がプニっと当たった瞬間、私は主人様の胸の柔らかさに包まれ、私は昇天したのでした。
目覚めた時、私はさっきの出来事は夢だと考えました。
主人様のお体があんなに密着するなんて夢以外考えられなかったからです。
私は辺りを見渡すと何故か緑癒がいて鱗粉を撒き散らしていました。
せっかく掃除したのに汚すなんて少し腹が立ちますね。
緑癒の隣には心配そうな顔をした主人様がいました。
私は瞬時に状況を理解してしまい、あの、主人様の胸のプニっとした柔らかな感触を思い出してしまい、私は嬉しさのあまり気絶してしまいました。
あの感触は夢ではなかったのですね。
もう一度目覚めたときは布団の中にいました。
主人様が私の体のサイズに合わせてくれたみたいでとても寝心地がよく、この布団、私の住処に持って行きたいと考え、主人様にお願いしようかと迷っていました。
すると、主人様が私に気付いてくれたみたいで、駆け寄ってきてくれました。
「藍介!!!!やっと目覚めた!!!よかったぁぁぁぁ!」
主人様は嬉しそうな顔をしていました。
もしや、私は主人様に心配されていたのでしょうか?
「主人様、私はどうして布団の中に?」
「私が転んで押し潰しちゃったせいで藍介死にかけていたのよ!なのに、緑癒が少し時間が経てば回復しますっていって帰っちゃったの。だから、そのままじゃ可哀想と思って、布団を出したのだけど、ほぉんとうに目覚めてくれてよかったぁぁぉあ」
「主人様を心配させてしまうとは、本当に申し訳ございません」
私は本で読んだ人間の謝罪方法、土下座をした。
「そんな土下座するのは私の方よ!」
主人様は私に土下座をしてくれた。
そんな!主人様は頭を下げなくて良いのです。
むしろ、そのぉ、あれは私にとってご褒美でした!
「そんな主人様、頭をおあげください。私は無事だったのですから、それより主人様は怪我とかはしていませんか?」
「私は怪我してないわ。本当にごめんなさい」
「いえいえ、もう謝らなくて大丈夫ですよ」
主人様は何度も私に謝ってくれました。
主人様、そのぉ、謝らないといけないのは私の方です。
貴方のお体、ましてや、胸‥‥。
女性の胸を触ることができるのはその方に許された者のみ‥。
そんな、貴重な体験をさせていただき、こちらこそ本当に!ありがとうございます!!!
「よし!決めた!藍介、今日は私の家に泊まりなさい。私が看病してあげるわ」
「いえ!花茶が寂しがるので主人様の家に泊まるわけにはいけません」
本当は主人様の家にお泊まりしたいですが、これ以上優しくされたら心臓がもちそうにないので断ることにしました。
くぅ、でも、やっぱり、主人様の家に泊まってみたい。
「それなら、花茶も私の家に泊まれば問題ないわね。花茶!貴方も泊まっていいわよ」
「え!いいの!やった!!!!」
庭にいた花茶が喜んでいました。
「花茶は体が大きいから庭で寝てもらうけどいい?」
「いいよ!お兄ちゃん主人様の家にお泊まりだね!花茶わくわくする!!!」
「主人様、ありがとうございます」
「私のせいで藍介大変だったんだからこれぐらいはしないとね」
主人様は私の看病をしてくれていたのですが、全てマジックハンド越しで少し不満に感じました。
ですが、主人様と一緒の部屋で眠れる日が来るとは思いもしなかったので、私にとって今までの人生の中で最高の1日になりました。
藍介よかったですね。
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