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究極霊薬の秘密

「それでは、ネルガルさんとライネルさんに聴きたい事があるのですがよろしいですか?」


 緑癒はネルガルとライネルに話しかけた。


 緑癒は2人に何を聞くのかしら?


「おう、それで俺に何を聞くんだ?」


「俺達に気になる事って何だろうな?」


 ライネルとネルガルは緑癒が気になっている事が分からないみたいだった。


「どうして、お二方はドラゴンに呪われていたのですか?」


「ドラゴンに呪われてる?」


 ネルガルは首を傾げいた。


「俺は一度もドラゴンなんて会った事ねぇぞ」


 ドラゴンに呪われている? 緑癒は何を言っているのかしら?


「僕のスキル医神の目は治療する相手の状態を知る事ができるスキルなのですが、お二人は呪いと診断が出ていて、呪いの種類がドラゴンの呪いだったのですよ。何かドラゴンにちょっかいかけましたか?」


「おい、ネルガルはドラゴンに会ったことあるか?」


「俺もドラゴンには会ったことないな」


 イデアは話に入った。


「ドラゴンでしたら、八翼の最後、八翼のドーレーラムさんはブラックドラゴンなのですが、ネルガル君とライネル君は彼とは会ったことないですよね?」


「ドーレーラム様って確か、魔道具管理局のトップだよな」


「俺達、末端の兵士が会える人じゃねぇよな」


「そうですか、ドラゴンに会ったことが無いと、うーん、どうして呪われていたのでしょうか? 2人とも強い呪いにかけられていて、ネルガルさんはご飯を食べ終わった時に解呪して、ライネルさんは、藍介さんに負けて死なせない為、ほんの少しだけ回復した時に解呪を試したのですが、解呪できなかったのですよ。なので、僕の体の浄化力で少しずつ呪いを解いていたのですよ」


「あれ、掛け布団が無くなった訳じゃ無かったのかよ」


 掛け布団になってあげたんじゃ無かったのね。でも、ドラゴンの呪いってどんな効果があるんだろう?


「えぇ、呪いが強力だったので少しずつ浄化しないといけなかったのですよ」


「ねぇ、緑癒ちょっと聞いてもいいかしら?」


「主人様どうかなさいましたか?」


「ドラゴンの呪いってどんな呪いだったの?」


「7日間で体がドロドロになって死ぬ呪いでしたよ。要するに、体が腐敗していく呪いでした」


「まじかよ!? そんな呪いあるのかよ!」


 ライネルは驚いていた。


「緑癒さん解呪してくれてありがとうございます」


 ネルガルは解呪してくれた緑癒にお礼を言った。


「ねぇ、緑癒、2人だけドラゴンの呪いが掛かっていたのよね?」


「えぇ、他の兵士の方達には呪いとの診断は出ませんでしたからね。でも、ドラゴンに会わずに呪われるとなると、うーん、どうして呪われていたのでしょうか?」


 ドラゴンに会ったことないのに呪われている。何だろう、何か忘れているような気がするのよね。何だっけ?


「あ!!!」


 藍介が何かを思い出したみたいだった。


「そういえば、ライネルさんが私の雷牢屋ライトニングプリズンに拘束されている時に赤い液体を飲みましたよね? その液体を飲んだらパワーアップしていたので、その赤い液体が原因なのではないでしょうか?」


 そういえば、赤い液体飲んでいたわね! もしかして、ドラゴンの血だったって事なの!?


「あれは、究極霊薬アルティメットエーテルって言って、限界を超える力が手に入るってリリアーナ様から言われて貰った物なんだよな」


「あれを飲んだら力が漲ってきたよな」


「ああ、でも、俺はそれでも紫水に負けたけどな」


「魚君〜、やっぱり変な物だったじゃん〜、ぺっしないといけなかったんだよ〜」


「おいこれってよぉ、リリアーナ様は究極霊薬アルティメットエーテル飲むとドラゴンに呪われる事を知っていて俺達に渡したって事だよな? そしたらよぉ、俺達には死ねって言ってるもんじゃねぇか?」


 もしかして、リリアーナはイデアさんの仕事を手伝うふりをして、究極霊薬アルティメットエーテルの効果を調べようとしていたのかしら? えっ!? リリアーナってそんな事を平気で出来るキャラだったの!? 嘘つきで自己中なのは藍介から聞いて知っていだけど、残忍な性格だったかしら?


 ネルガルが急に椅子から立ち上がった。


「そんなことある訳ないだろ! リリアーナ様はそんな残酷な事をできる人じゃない!」


「落ち着けよネルガル、でもよ、緑癒が治してくれなかったら俺達に7日後に死んでいたかも知れねぇんだぜ」


「緑癒さんが言っている事が正しいとは限らないだろ!」


「それでもよぉ」


 イデアが2人の会話に入った。


「ネルガル君、ライネル君、貴方達が飲んだ究極霊薬アルティメットエーテルの空の瓶とかは残っていますか?」


「持ってますけど、俺は全部飲んでしまったので」


「俺も全部飲んじまって、残ってないですよ」


「それでも、私に渡してください、友人にお願いして調べてもらいます。もし、究極霊薬アルティメットエーテルにドラゴンが関係していた場合、早急に対処しなくてはいけなくなりますからね。皆さん、この件は内密にお願いします」


 イデアはネルガルとライネルから空の瓶を貰うと懐にしまった。


 まさか、こんな話になるなんて思いもし無かったわ。

他に話し合うべき話は、今後の魔王軍との関係の方針かな。


 他にも、色々問題あるけどさ、例えば、ダンジョンに侵入者が現れた際の対処法とか、住んでいる家に勝手に知らない人が入ってきたら怖いものね。それなら、偽の家でも作ってみようかしら? これは、この話し合いが終わってからみんなに相談してみようかしらね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 流石、元聖人♪ ムカデの彼に言われてるけど、子供のシツケ的な事ですよ(笑) [一言] あの前主のする事だから百害どころか万害あって一利なしでしょう。死人に口なしを平気でするでしょうしね。…
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