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洞窟から出られない

 私は主人様の命令で洞窟へ体が勝手に向かい、洞窟から出られなくなってしまいっていました。


「どうして! 主人様は1人で戦う必要などないのに! 私達が主人様を守る事が当然であり、主人様に守ってもらう事はないのです!!! どうして、どうして、洞窟から出られないのですか!!!」


 洞窟から出ようとすると透明な壁に阻まれてしまい主人様を助けに行く事が出来なかったのです。私以外にも皆同様の事が起こっていました。


「花茶まだ戦える! お兄ちゃん! どうやったら外に出れるの!」


「私もそれがわかれば直ぐにでも主人様のおそばに行きたいのに」


「母さん、ごめんなさい。俺がそばに居たのに、俺が母さんを守らないといけなかったのに」


 紫水は泣きながら黄結姫さんのそばに居ました。


「紫水、泣かないで、私は大丈夫よ」


「紫水、僕の回復魔法を使えば黄結姫さんの体も元通り! 黄結姫さんもう痛みもありませんよね?」


「えぇ、緑癒さんありがとうございます。私元気になったので主人様を助けに行きます!!!」


 黄結姫さんが洞窟から出ようとしたら私と一緒で透明な壁にぶつかった。


「痛い。どうして出れないの?」


「母さん無理しないでよ〜。俺が〜、主人様を助けに行ってくるから〜、母さんはお留守番しといて〜、それじゃあ〜、行ってくるね〜」


 紫水も透明な壁にぶつかった。


「なんで出れないんだよ〜!!!」


「主人様は初めて私達に命令を下しました。主人様はダンジョン評価を上げたので命令の効力が強くなり、言葉での命令と主人様の考えの2つが一致してしまったが為に出れなくなってしまったのではないのでしょうか。確か、全力を出すから危ないと言っていましたよね?」


「そうだっけ〜? 俺はそれどころじゃなかったからわからないや〜」


「何か、突破の糸口があれば。糸口?」


 私はふと考えが浮かび上がりました。入り口から出られないのなら他の所から掘って違う主人様が知らない入り口を作れば出れるのではないかと。


 主人様が知らない場合は命令の効力は弱くなる可能性がある。かも、しれないですよね。


「花茶!!! ここを掘るのを手伝ってください!!!」


 私は洞窟の入り口の右側の壁を指差をして花茶にお願いした。


「急にどうしたのお兄ちゃん!」


「ここに外に出れる小さな穴を掘って欲しいのです!」


「お兄ちゃん、穴掘ったら、出れるの?」


「やってみないとわからないじゃないですか! やれる事は全てやるのです!」


「分かった! 花茶掘るね!」


「藍介〜、なんかいい案浮かんだの〜?」


「皆さん! ここを掘るのを手伝ってください!!!」


 私、花茶、紫水、緑癒で外に出る為の穴を掘り始めました。

20分ほど掘り進めると、外の森が見えてきました。


 洞窟の入り口の近くに穴を掘ったので穴を掘っても透明な壁に阻まれましたが、壁がないところを発見。体が1番小さい私だけ外に出る事が出来ました。


 私が外に出ると、辺りに花が咲き誇ったと思ったら光に覆われ目の前が一時的に見えなくなってしまいました。


 これは、主人様の魔法という事なのでしょうか!?

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― 新着の感想 ―
[良い点] みんなの努力が実りました。 [一言] Gの面目躍如。気が付いたらソコにいた!ですからねぇ。 ご主人様のことで意気投合したりして。
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