表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

116/590

初めての侵入者

 私は黄結姫か送られてきた思念に驚いた。侵入者、初めての冒険者ということね! 藍介から聞いたのよ、冒険者の攻撃でやられても気絶するぐらいだって、よかったぁ。私、ゲームで何人か倒してたから何人か殺しちゃってたんだって仲良くなってからふと思ったのよね。本当によかった。


「藍介! 今すぐ黄結姫を助けて行くわよ!!!」


『主人様!!! あたしも黄結姫さま助けに行きたい!』


『僕も!!!』


「貴方達はお留守番よ」


『えー、主人様! あたし強いですよ』


『僕もビリビリ痺れさされるよ!!!』


「主人様の命令に従いなさい。主人様はここで子供達と一緒にお留守番を私と花茶、緑癒、紫水で助けに行ってきます」


「主人様、わたくしも助けに行きたいです」


 紅姫は巣から降りてきた。


「紅姫さんは戦えないと判断したので今回はお留守番です」


わたくしなら大丈夫」


「大丈夫じゃないから言っているのですよ。助けに行きたい気持ちはわかりますが、今回は堪えてください」


「紅姫の代わりに私が行くわ!」


「危険なので主人様はここで待っていてください」


「私だって、戦えるんだから行くわよ。それに、私はここの主人! 主人らしい事しないとね」


「もう〜、早く〜、俺1人で行っちゃうよ〜」


「紫水、私を乗せて頂戴」


「主人様は危ないからダメ〜! それじゃあ〜、俺行くから〜」


「えい!」


「って!? 主人様!? ダメだって〜」


 私は紫水が走り出した瞬間に紫水に飛び乗り黄結姫の所に向かった。


「もう、仕方ないですね、花茶、行きますよ!」


「お兄ちゃん黄結姫さんを助けに行こう!!!」


 藍介は花茶の背中によじ登り、花茶は私達の後を追った。


 しばらくすると黄結姫の思念がきた。


「主人様! 侵入者は冒険者ではなく、仲間を殺せる危険な人達です。緑癒さん! 仲間達の回復お願いします! 私はこれから、侵入者を追い出します」


「冒険者じゃないってどういうこと? 殺せるって」


「これは、厄介なことになりました。主人様、私達が冒険者と認識している人達は正しくは異世界人なのです。冒険者を攻撃すると淡い光を放ち、攻撃されたらHPだけ減り、HPが無くなると死ぬのではなく私達は気絶するのです。でも、黄結姫さんが出会ったのは異世界人じゃなかったということでしょう。うーん、この世界の人達にとって、この地域は禁足地の筈なのですが。これは、どういうことなのでしょうか?」


「私に言われても分からないし、直接侵入者に聞くしかないわよね」


「母さん〜無理しないで〜!俺が来るまで危ない事しなくていいから〜! 母さ〜ん!」


 紫水は黄結姫に思念を飛ばしたが反応が返ってこなかった。


「どうしよう〜。母さんから思念が来ないよ〜」


 4層目を抜け、3層目、そして2層目にたどり着いた。


 私達は2層目に居た緑癒と合流した。


「緑癒! 着いたらすぐにみんなを回復してあげて」


「はい! 僕の力で皆さんの傷をなんでも治して見せます!」


 緑癒には私のあげた帽子とブローチを付けてもらって回復力を上げて、私達は黄結姫がいる洞窟入り口に向かった。


 私は黄結姫に思念を飛ばした。


「黄結姫!!! 緑癒連れて行くから待ってて!!!」


 黄結姫から返事はなかったけど、黄結姫は強いから大丈夫よね?

ブックマーク、評価いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ