名前考えるのって難しいね
虫達が好きな色を決めてもらったあと解散してもらった。
紫色のムカデ君には家の警備をお願いした。
それと、家の周りに塀を設置し、ムカデ君に塀を囲ってもらった。
私はこれで安心して家でゆっくり寛ぐことができるようになった。
私は布団に寝転がりメモと睨み合いっこをしていた。
私がどうして、虫達に好きな色を決めてもらったかというと楽そうだったからよ!色さえ決めてもらえば、後は一文字つけるだけで名前の完成ってね。
我ながら、良い考えを出したものね。
うーん、長ゴキブリさんは藍色、妹ゴキブリちゃんは茶色、長蜘蛛さんは紅色、長ムカデさんは黄色、息子ムカデは紫色、長蚕は緑色っと悩むわ。
長ゴキブリさんの自己紹介や質問の時を思い出していた。
妹ゴキブリちゃんは可愛いものが好きって言ってたわね、花と茶色、花茶?いや、なんかしっくりこない?
ん?花茶ってどう?響き良くない?
かちゃ可愛くない?よし!決めた!
妹ゴキブリちゃんの名前は花茶!
1匹名前を決めるだけですごく疲れるわね。
長ゴキブリさんは藍色が好きみたいね、藍色、あい、あいって言葉男性の名前にするの難しくない?そのまま藍って呼ぶ?
なんか、つまらないわね。昔の日本人の名前って何とか太郎とか藍太郎、うーん、しっかりこない。
何とか助、介‥。
藍介!これだ!
長ゴキブリの名前は藍介で決定!
なんか、和風の名前になっちゃったわね。それなら、和風の名前で統一しますか!
長蜘蛛さんは紅色‥。和風の名前、長、姫、紅姫ってどう!
結構、漫画アニメのキャラクターにいると思うけど、この世界ではそれがないんだし、長蜘蛛さんは紅姫で決定!
紅姫って名前大人の女性って感じがして長蜘蛛さんの声にピッタリよ!
あと3匹決めたら終わりよ!
ふぁいと!
私は寝落ちをしてしまった。
「おはよう〜、あれ〜?主人様〜?」
「はっ!」
私は飛び起きた。
いつの間にか眠ってしまっていた。
障子に大きなムカデの陰がみえ、私は障子を開き庭にいるムカデに挨拶をした。
「おはよう」
「俺の名前考えてくれた〜?」
「ごめんなさい、寝落ちしちゃってまだ、考えられてないのよ」
「え〜、わかった〜、名前決まったら〜、教えて〜」
「あー、ちょっとお願いして良い?」
「どうしたの〜?」
「まだ、名前全員分決められてないから、今日は集合しなくていいって皆んなに伝えてもらえないかしら」
「うーん、それは無理だと思うよ〜。だって、もうみんないるし」
庭の奥をみたら長ムカデが塀を越えようとしていて、上を見たら長蜘蛛こと紅姫が洞窟の天井から糸を垂らしゆっくりと降りてきていた、長蚕は塀にのっていて、妹ゴキブリの花茶と長ゴキブリの藍介は庭の中にいつの間にか侵入していた。
「今日は集まりなしだから!解散!」
虫達は私にブーイングをしたが、私はゆっくり名前を考えたかったからムカデ君以外の虫達を家から追い出した。
だけど、1匹だけやけにしぶとかった。
もう、藍介しつこいわよ!
藍介はなかなか帰ろとしなかった。
私はあるものを想像した、直接手で触れるのは嫌だから何でも掴めるマジックハンド作り出し、藍介を物理的に追い出すことにした。
素早い藍介を捕まえるのに家中走り回り、多分1時間はかかった。
「これはいったい!」
マジックハンドに掴まれたゴキブリは、必死に逃げ出そうとしていたが、魔法陣が展開され逃げれなくなっていた。
「これはマジックハンドと言ってね、遠くにあるものを掴むための道具なのよ。それと付随して!私のスキルによって捕まえたものは絶対に落ちない魔法をつけてみた!ふっふっふ、そんなに抵抗しても無駄よ!」
私は藍介を塀の外にだし、藍介との鬼ごっこを終わらせた。
「ふぅ、これで静かになった」
「俺はここにいていいの〜?」
「貴方は私の家の警備係だから庭にいていいわよ」
「それなら〜、もっと大きい布団欲しい〜な〜」
「まぁ、給料前借りということで許そう」
私は庭が半分埋まる大きな布団をムカデ君にあげた。
ムカデ君は布団に乗り眠り始めた。
「これでゆっくりできるわね」
私は障子を閉め、座椅子と机を作り出し、お茶の代わりに水を飲みながら残りの3匹の名前を考えた
長ムカデさんは確か黄色が好きみたいね、長蜘蛛さんと一緒で姫つけちゃおうかな、黄姫なんか、いいわね。
うーん、でもなぁ、他に何か付け足したいような‥。
藍介が話していた長ムカデの話を思い出した。
確か、長ムカデさん自分の体結んじゃうドジっ子なのよね。
結んじゃう、結、黄結姫
黄姫も捨てがたいけど、黄結姫もいいわね。
これは悩むわね、よし!紙に書いて折り畳んでっと。
私は庭に向かって息子ムカデに会いに行った。
「ムカデさん起きてる?」
「なぁに?主人様〜?」
彼は眠たそうな声だった。
私は名前を書いた紙を両手に持ち
「私の右手と左手どっちか選んで」
「右手ってどっち?」
「こっちよ」
私は右手を前に出した
「それなら、反対の左手〜にする〜」
「選んでくれてありがとう」
「どういたしまして〜」
私は障子を閉めて、座椅子に座り、左手にある紙を取り出した。
『黄結姫』
これで、長ムカデさんの名前は黄結姫で決定!
次にムカデ君の名前ね。
紫、紫って他に読み方なんだっけ?
あと、彼は水を操るスキルを持っているのよね?
紫、水、紫水?紫水?
何だろう、漢字だとしっくりするのに読み方がダメね
思い出せ、私、むらさき以外に読み方あったはず。
うーん、あっ!紫外線!
紫水!これだこれ!
息子ムカデ君の名前は!紫水!
よし!あと1匹!
長蚕は緑色ね。
緑だけは名前として面白くないから、何か付け足したいけど、思い浮かばないな。
回復しちゃう蚕、ヒーリング蚕、回復?治癒?
緑回うーん、緑回なんか違うような、緑治これはなし、緑癒、
緑癒‥。
緑癒、癒すっていう意味でこっちの方がしっかりくるわね。
長蚕さんの名前は緑癒で決まり!
やっと終わった!
明日名前発表会しようかな。
凪が作ったアイテム紹介
◾️マジックハンド◾️
見た目は普通のマジックハンド
掴んだものは落とさない魔法がかかっているが、
後に改良してどんな物も掴めて、重いものを掴んだ場合でも、重量を気にせずも持てるようになった。
凪はマジックハンドで花茶を掴んだ時、花茶を軽々あげれたので次は紅姫に使ってみようと考えている。
ブックマーク、評価いただけると嬉しいです。
活動報告に登場人物のイラストを投稿しましたので、ぜひ見に来てください!