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虫達との交流

 私は部屋を移動してパーカーと長ズボンを想造し着替えた。


 私は朝起こった事件をなくすために侵入対策をどうすればいいか長ゴキブリさんに聞くことにした。

長ゴキブリさんは畳の上で仰向けの状態になってまだ息を切らしていた。


「はぁはぁ、久しぶりの戦闘だったので体が怠けていました。普段ならもっと戦えていたのですが」


「助けてくれてありがとうございます。それで、さっきみたいなことは二度とごめんなので、侵入できないようにするにはどうすればいいですか?」


「それなら、私達、長の中から1匹に家の警備を任せたらよろしいかと」


「そらなら、誰にお願いしたらいい?」


「私にお任せくださいっと言いたいところですが、この通り戦闘力皆無なので警備役としては紫色のムカデが適任かと」


「理由は?」


「彼は水を自由自在に操るスキルを使えます。水を使って侵入者を捕縛することもできますし、彼は体が長いため主人様の家を囲うことができます。流石に知能が低くても強力な存在に触れようとなどとは考えないと思いますので」


「そういうことね、それならお願いしてみようかしら」


「くぅ、私に戦闘力があれば主人様をお守りすることができるのに」


長ゴキブリさんは悔しそうにしていた。


「お兄ちゃん!みんなきたよ!」


妹ゴキブリさんは庭からやってきた。


 長の虫達が庭に集まってくれた。

改めてみるとほんとデカいわね。

あっ、1匹除くけど。

まず最初に私の自己紹介からしましょう。

仲良くなる為には自分からいかないとね。


「今から私の自己紹介をします。私の名前は清元凪、なぎちゃんって呼んでもらっても大丈夫だからね、趣味はゲームってゲームの存在ないからわからないか、うーんそうね、何か私に質問したいことある?」


「はい!」


私の左側でちょこんと座っていた長ゴキブリはすぐに手を上げた。


「それでは、長ゴキブリくん質問どうぞ」


「主人様の身長と体重、好きなものと前の世界ではどのようなことをしていたのかが知りたいです」


「長ゴキブリくん、女性に体重の話はしちゃいけないのよ、まぁ身長は145センチ女性にしては身長低いわね、体重は秘密、前の世界では普通の会社で勤めていたわ、はい次誰か質問したい人いる?」


「はい!」

また長ゴキブリだった。


「君はさっき質問したから別の子で」


「それな〜ら〜俺質問してみていい?」

ゆったりとした口調の青年の声が聞こえた。


「声だけじゃわからないから、わかるようにアピールして」


紫色のムカデが体を宙に伸ばし左右に揺れ始めた。


「はい!息子ムカデ君質問どうぞ」


「主人様は〜どんな所で寝るのが好き〜?俺は水の上で寝るのが好きなんだ〜」


「家の中でフカフカの布団で寝るのが好きね」


「布団?それってなに?」


私は布団を取り出し虫達に見せた。


「これが布団よ!フカフカして気持ちいいよ」


「主人様〜触ってもいい?」


「それなら新しいの作ってあげるわ」


私は大きめの布団を想造し、紫色のムカデ前に敷いてあげた

彼は布団を沢山ある足で踏んで柔らかさを確認していた


「布団って〜柔らかいんだね。俺これ好きかも〜」


彼は布団を気に入った様子で頭を布団に乗せ眠り始めた

って寝るんかい!


「はい!次に質問したい子いる?」


「はい!はーい!」

妹ゴキブリさんが羽をブンブン広げアピールしてくれた。

この子元気っ子ね。


「はい!それでは、妹ゴキブリさん質問どうぞ」


「主人様はどんな可愛いものが好き?私はね!お花が好き!色々な色があって良い匂いがして大好きなの」


「可愛いものだとぬいぐるみが好きかな」


「私ぬいぐるみ知ってる!お兄ちゃんが本で見せてくれた!」


「それなら、どんなぬいぐるみをみたのかな?」


「いぬさんのぬいぐるみ!」


「よし!それなら」


私はしば犬のぬいぐるみを想造し、私はぬいぐるみを妹ゴキブリの前に置いた。


「これが本物のぬいぐるみ!」


彼女は前足をぬいぐるみに伸ばしチョンチョンと触っていた


「このぬいぐるみ貴方にあげるわ」


「えええぇ!!!いいの!!ぬいぐるみもらって良いの!!」


「うん、大切に扱ってね」


「お兄ちゃん!主人様からぬいぐるみ貰っちゃった!」


「よかったですね」


妹ゴキブリは長ゴキブリにぬいぐるみを見せて足をバタバタさせて喜んでいた。


「はい!次!質問したい子いる?」


「ソレナラ、ワタクシモ、シツモン、ヨロシイデスカ?」


長蜘蛛さんが前足を上げた。


「それでは質問どうぞ」


「アルジサマハ、イマ、サビシクナイデスカ?」


「寂しいかぁ、家族に何も言えずに1人でこの世界きたから、そうだね、貴方達と話せなかった時は寂しかったし、心細かった。でも、貴方達が私に話しかけてくれて1人じゃないんだってわかったから今はそれほど寂しくないよ」


「アルジサマガ、サビシクナイナラ、ヨカッタデス」


「長ムカデさんと長蚕さんは質問ないの?」


「ボクハ、カンガエ、デナイノデ、ツギ、アッタラ、シツモン、シタイデス」


低めで甘い声の男性の声が聞こえた。

うわっ、びっくりした!

また、イケボじゃない。

可愛い見た目に反してこの蚕やりおるな。


「ワタ、ワタシ、ワタシハ、アノ、ソノ、シツモンナイデス!」


慌てた様子の大人お姉さんみたいな声が聞こえた。

最後の長ムカデさんに大きな顔をブンブン左右に揺らし慌てている様子だった。


これで、長達と話すことできたかな?


それにしても、名前ないと不憫ね。


「皆んな質問し終わったということで、私は皆んなと仲良くなるために貴方達に名前をつけようと思います」


虫達は一斉に歓喜した。

一斉に思念送られると頭痛くなるからやめてほしいな。


「それでなんだけど、私名前つけるの苦手だから少し時間かかっても大丈夫かな?」


「大丈夫です!!」

虫達は声を合わせた


「長ゴキブリさんみんなって色の判別ってできる?」


「色ですか?できますよ」


「そらなら、お願いなんだけど皆んなが好きな色は何か教え欲しいの」


「それでしたら、実際に色を見て今選んでもらいましょう」


長ゴキブリはみんなに見えるように大きな本を取り出した。

たくさんの色の種類が載っている本だった。


1匹ずつ本を見て好きな色を教えてもらい私はメモ帳に書いた。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] そもそもあの小さな虫達はなんでベッドに集まってきたんだ?知能が低いと命令が聞けないのか? [一言] こいつら人化させてぇー
[気になる点] 妹ゴキぶりに渡した犬のぬいぐるみの今後はどうなったんですか?
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