飛び放つ矢
あさってにとんでも
的を射ぬいても
矢の価値は変わらない
矢は矢
とんだ方角へと飛び、狙う先へと突き進む
狙いを定めるのは射手
作品もそう
作り上げられ磨かれ、凄妙さを増した矢
その技術も射手の意図する方向にしか飛ばない
作品の素晴らしさ、完成度とその価値
世間が評価する的に当たるかの結果
それぞれは
まったく別のところにあるはずだと感じる
ただ、的を外した矢に価値は認められない
それが世の現実で
それがすこし悲しい
あの矢は間違いなく
自分の心の的を射抜いたから
自分の心へと刻まれた作品の矢傷は
間違いなく今も自分のなかに深く残っている
自分にとっての良い作品て、たくさんあるんですよ。
それに出会えることは幸せで、すこし悲しい。