山の上のモンストロ
4月から仕事の関係で更新が遅れますが、頑張ります
それから十数年後、、、
身体の成長と脳の成長に伴い、記憶力が安定してきてからというべきか
女神が言っていた通りどうやら竜人属に転生をしていたようだった。
最近になって混濁していた記憶が結合してきた。
ドゴンッドゴンッボンボン
「ニコッ何してるの」
母が山の祠から出てきて叫んでいる。
またいつものように、隣の山にファイヤーボールを打っているところだった。
まあ、火力はだいぶ抑えての練習だったのだが
成長率の高さのおかげで今や他の追随を許さないほどの威力となっていた。
<<<ファイヤーボールレベル99がヨカフレイムレベル1になりました。<<<
どうやら、パラメーターに変化があると直接脳に響くするようだった。
この世界は親切設計なのかもと思いながら
この天の声を20世紀最大の物理学者の名前をとって「アイン」と呼ぶことにした。
「人属との決戦に向けて
練習だよ練習」
いつも通り、はしゃいだ後にきたくするのが日課だ。
そう、私の使命は、人属とそれ以外の種族との調和と平定。
いや、もはや現世ってなんだったのかと言うぐらい
時間が過ぎてしまったせいで、女神の言伝通り事を為そうとしていた。
転生の話しはしてはいないが、置いてきた家族とは会いたい。
マッチングのあの人は、、、
まあ何はともあれ
ニコ 14歳 性別男
家族 13名
曾曾曾祖父
曾曾曾祖母
曾曾祖父
曾曾祖母
曾祖母
祖父
祖母
父
母
長男
長女
次男
私
大家族かよ!
というか祖父以上にはあった経験はあるが物心ついてからはあった記憶もない。
自由気ままに隠居暮らしだそうだ。
なぜか分からないが、MACC大先生はいまだにネット接続はできないし外部接続もないので
何もできないのでただの日記帳と化している。
聞くところによると竜人は寿命が長いらしく少なくても300歳までは寿命があるそうで
固有種に於いては、不老不死であるという伝説があるほど長寿万歳ということだ。
とはいえ、現在いっしょに暮らしているのは
父母長男と私の4人暮らし
生活としては、丘の上の煉瓦造りの西洋風の一軒家である。
父や母も元は冒険者のようだったらしいが現在はひっそり農家ということのようだ。
長男のホムラ兄さんは冒険者らしいが現在は長期討伐戦でお出かけのようだ。
つまりは、実際は父、母、私の3人での暮らしという訳である。
成長して分かったことだが竜人族というのは基本的な外見は人と同様で
背中に一枚だけ鱗があるだけが違いであった。
「ただいま。」
母が豪華なアルマジロの肉料理を作っていた。
ここら辺の地域では、何か決まったことがある際に
食べる習わしとなっている、
父も畑仕事から帰ってきていたようで
この日は、竜の骨で作ったクレイモアの製作をしていた。
どうやら、過去は冒険者兼鍛冶屋のようだった。
その腕っぷしは分からないが手合わせにおいて
未だに一度も勝てたことはなかった。
「明日から冒険者として登録するのだから
このぐらい扱って貰わんとな」
父も14歳の時に冒険者として下町デザートの冒険者ギルドに登録した際に
持参したクレイモアであったようだ。
どうやら竜人族は、14歳になると巣立ちのようだ。
元服のようなものである。
「父さん、母さん、これまで育ててくれてありがとう。」
実はいうかどうか迷ってはいたが
「実は。。。」といいかけたところで
父「お前は私たちの子だ
竜人族にバランスを
身体能力が高いからあまり飛ばしすぎるなよ」
母「本日はアルマジロの肉料理エトセトラよ
明日からまた頑張りなさい」
まあ、今生の別れではないからなと
その日は、楽しく家族で会食をして眠った。
翌朝、日射しの眩しさで目が覚めた。
寝坊した。
初日早々、寝坊だ。
今までそんな事はなかったのだが
胸に焦りを覚えながら
リビングに行ってみると誰もいない。
寝室にはいるのかとノックして入ってみる。
。。。
。。
。