第1話 異世界転移キタ━━━━ヽ(゜∀゜ )ノ━━━━!?
誰かが、何か言っている
う~ん、まだ眠いんだけど何なんだよ?
仕方なく、うっすら目を開けると周りを人が取り囲んでいた
おまけに、自分の部屋の中じゃない、暗く周りは石の壁で覆われている、まるでダンジョン?
なのに布団がちゃんとある、まさかビックリどっきり番組?
俺を驚かしても視聴率取れないよ?
「えっと、どちらさまでしょう?」
俺が気付いた事で、鎧を着たゴツイ男がさらに話し掛けてくるが何を言っているのかさっぱり判らない
周りの人達も何か話してるが、やはりまったく判らない
いったい何語なんだ?
全然、お互いの会話が噛み合わないでいると、修道女っぽいカッコをした女性が
何か鎧男に話し掛けた、二言三言会話すると鎧男が下がり、代わりに修道女が側に来た
そして、何か優しい声で話し掛けてきながら、顔が俺の顔に近づいてくる
っていうか、よく見るとこの人すっごい美人だよ!
ブロンドヘアを後ろで編みこんでいて、瞳は紺碧でちょっとタレ目、肌は抜けるように白く、
鼻はちょっとツンとしてチャーミング、そしてピンクの可愛い唇が俺に迫る
ファーストキッスの予感!?
と思ったら、おでことおでこが引っ付きました。
ですよね~
こんな綺麗なお姉さんが、俺とキスしてくれる訳もなく
はぁ、みじけぇ夢だったなぁ
いや、そんな事考えてる場合じゃねぇ!
なんかいい匂いがするし、震えるぞハート!桃色のオーバードライブ!!
と、訳の判らない事を考えているうちに
綺麗なお姉さんは、なにか呪文を唱え始めた
体がぼんやりと光り始めて、だんだんと光が強くなっていき俺の体も光り始めた
すると何か頭の中に光というか映像というか情報が流れ込んできた
うぉ!俺にも見える、時が見えるよ、ラ○ァ
額を離した綺麗なお姉さんは、鎧男とアイコンタクトしてから
「どうですか、もう私の言葉がわかるはずですが?」
「え!?あ、はいわかります!」
「今、貴方の頭に公用語を転写しました、それと申し訳ないのですが貴方の身元を調べさせて頂く為に記憶も見せて頂きました」
「な、なんだって!?」
はい、終わった、俺終わったオワッタ\(^o^)/
俺がオタクだってバレた事だけならまだしも、昨日エロゲーでピーした事もバレてんのかよ(T_T)
よりにもよって、こんな綺麗なお姉さんに
鬱だ氏のう・・・
なぜか目から汗が止まらない
布団に潜り込もうとすると
「だいじょうぶ、男の子なら自然な事だぞ、お姉さんと君だけの、ひ・み・ちゅ(ハート)」
最後ウインクしながら投げキッス、結構おちゃめなお姉さん・・・
いや、もう周りの人みんなにバレてるよ!
なんかニヤニヤしながら生暖かい目で見てるし、俺は目から汗が倍プッシュ
「よう、少年、傷心の所を悪いんだが、ちょっとここはマズイ場所を変えよう」
布団を持っていく訳にもいかず、そのまま放置
枕だけは持っていく、枕変わると眠れないんだよね
ダンジョンの真ん中に布団、シュールだ・・・