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06 清潔好きで可愛い
「ほら、茶だ」
「ありがとうミツキちゃん」
ようやく戻って来たミツキちゃん。
ぶっきらぼうな態度で、お茶を渡されるけど、照れ隠しの態度だっていうのが丸わかりだ。
誰かを助けてる時は男気にあふれてるのに、こういう時は普通の女の子みたいにか弱く見える。
「ミツキちゃんの服、この部屋にすごく不釣り合いだよね」
だって、今の服装、黒ジャケットにデニムにメリケンサックだし。
ミツキちゃんは、気まずそうに答える。
「あんまり外出着で部屋ん中ウロウロしたくねーんだよ」
「後で掃除するのが大変だし」と言った。
清潔好きみたいだ。
確かに外に出ると、埃とか汚れとかつくし。
「そっか、ミツキちゃんの部屋着見たかったんだけどな」
「おっ、お前がそういうなら、しっ仕方ないなっ!」
「あれ? 良いの?」
けど、意外とあっさりミツキちゃんは、お部屋用の服も見せてくれるらしかった。
部屋にあるクローゼットを開けると、たくさんのフリフリが。
わぁ(#^^#)。
「きっ、着替えるから、ちょっと部屋の外でてろ」