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02 待ち合わせ
そんなこんなで付き合う事になったミツキちゃんと、お家デートする事になった。
ときめきとどきどきが止まらない俺は、自宅のベッドで転げ回って、寝不足になったあげく、待ち合わせに遅れてしまった。
こんな事知られたら絶対キモがられる。
俺は適当な嘘を吐く事にきめて、待ち合わせ場所に向かったんだけど。
「おねーちゃんありがとー!」
「もう、失くすんじゃねーぞ!」
すでにいたミツキちゃんは、恰好良く人助け。
小さな女の子の落とし物を探してあげてたらしい。
思わず胸を押さえた俺は、スライディング土下座した。
「すいませんでしたー!」
「うわっ、何やってるんだよ。目立つだろっ!」
俺は、何て汚れた魂の人間なんだ。
このまま地面の上を転がる埃になってしまいたい。