リナリア
掲載日:2019/05/06
花言葉短編其ノ壱「リナリア」
あなたは、気付いてくれない。
こんなにアプローチしているのに。
みんな気付いているのに。
あなたは何て鈍感なの?
「好きです」
たったこれだけの言葉が言えなくて。だから遠回しに話す。
私のアピールタイム。彼は気付かない。
さりげなくボディータッチ。返信は誰よりも速く。対応も他の男とは違う。
それなのに、気付かない。この鈍感野郎。
でも、そんな天然なところが可愛い。好き。
彼の、誰にでも優しい所。気配りができる所。
相手が誰であろうとも助ける。困っていたら手を差し伸べる。私の憧れ。
この人だから無視しよう。彼はそんなことしない。とても優しい人。
嫉妬する時はある。他の女子に優しくしないで。
でも、それが良い。私だけが特別じゃない。差別しない所。
当たり前かもしれないけど、当たり前ができるのは立派。
容姿が整っているわけではないかもしれない。それでも、彼の性格、行動、話し方。全てが好きになった。
私の気持ちに少しでも気付いて欲しい。
私は、あなたの事が好き。大好き。
でも、それを口に出す勇気はなくて。
だから、気付いて欲しい。
この恋に気付いて。




