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さーちゃんとぼく  作者: 伊達またむね
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ネットショップ編①

キャバの送迎をやり始めて1年ほど経ち俺はまた考えた。



「キャバの送迎はムカつく事は多いけど楽でいい。けど、ずっとやれる仕事じゃないし……会社勤めはもう絶対にしたくない。どうしよう」



そんなある日、コンビニで1冊の本をみかける。


『ネットオークションで年商1億になった話』


そんなタイトルだったと思う。

内容はたしか会社勤めの男性が、副業として訳ありのブランド品を安く仕入れて修理して販売して大成功したというサクセスストーリー



コンビニでパラパラと立ち読みし、こう思った。



「これいいな、やろう」


そうと決まれば話は早い。

だが、俺には金がない。


訳ありとはいえ、1個何万もするブランド品を仕入れるのはムリだ……ゲームでいいか。


俺はゲームを商材に決めて古物商免許を取得し、開業届けを出し、晴れて個人事業主になった。



古物商免許の届け出は、個人でもやれるが行政書士の人に代行でやってもらう方が楽とネットに書いてあったので近くの行政書士に依頼した


「先生、近くのお店で安く売ってるゲームを買ってきてそれに利益を乗せて売ろうと思うんですよ。なんか法的に不味かったりしますかね?」


「えっ、うーん……あまり聞かないですが、問題になるような点はないと思います。」



調べた所、安く売ってるものを仕入れて利益を乗せて売るというのはどうにも判断が難しいらしい。俗にいう"転売屋"と呼ばれる行為だが問題なのは『営利目的の販売』であれば税務署に確定申告をしなければならないが『不要品の売却は非課税』なので、どこでその線引きをするのか判断が難しいと言うことらしい。



つまり、「商売でやるなら確定申告してね」でも「フリマやリサイクルショップに売るのは何も申告しなくてOK」って事で、どこにその境目があるのかって事らしい。


転売屋と呼ばれる人の多くは、この開業届けを出していないようだ。つまり『いやぁたまたまいらなくなっちゃったんすよ!だから売ってます!商売じゃないです、だから確定申告して税金払ったりする必要ないよね!』ってスタンスらしい


俺のように古物商免許を取得したり、届け出を出してちゃんと「商売としてやってます」と手続きを整えてるなら問題はないと。



ただ、普通は他店も利益を乗せて販売してるわけでそこに利益を乗せて売るというのはあまり現実的ではないと。

普通は人脈や卸問屋と契約して商売するものなんでしょう。



そんなこと言ったって僕にはそんなコネも人脈もまとまったお金もないししょうがない。


準備は整ったので、個人事業主としてゲームの販売を始めたのだった。

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