学生の休日Ⅱ
お久しぶりです
間が空いてしまってすいませんm(_ _)m
前回の続きです。どうぞ(/・ω・)/ トォーッ!!
「ハクア!貴女は黒系ばかり着てるから暗く見えるのよ!少しはこんな風に明るい色とか着てみなさいよ」
アリスは赤チェックのスカートや青のワンピースなど手近くにあったハクアに似合いそうなものを押し付ける。
「サイズは大体、合ってるはずよ。………いいから一回着てみなさい」
断ろうとしたがアリスの気迫に押され、ハクアは更衣室に入った。
………本当、なにやっているんだろ……
ハクアはアリスに押し付けられた服を見てため息をついた。
アリスの眼はいい。顔を見せていないのに関わらず、ネーヴェたちが服を買う毎に推すものと似たようなものばかりだった。
流石にピンクはやめておいた方がいいと思ったのか入ってないが。
「………やっぱり、一応さしておいた方がいいかな…?」
バックから転入時、レオから貰った目薬を出す。
少し迷ったが、リーフの時のように見られる場合もあったので念のために目薬をさしておくことにした。
目薬をさすと視界が少し青みがかったがレオの言った通り、瞳が青色になった。
「変なかんじ…………」
ジッと自分の目を見つめていたがアリスが待っていたことを思い出し、急いで着替えた。
「……………」
「……………………」
ハクアは更衣室を開け、アリスに試着した姿を見せた。
二人の間に沈黙が降りる。
「何で…何でパーカー脱がないのよ!!普通脱ぐでしょ!?そのまんまだったら似合ってるか分からないでしょ!?」
「えっ……あ、ダメっ!」
アリスは叫びながらハクアからパーカーを取った。
ハクアは取られまいとフードを掴んだが結局、アリスには逆らえず取られてしまった。
「…………ア、アリス…」
ルークは紅い瞳が頭に浮かんだが、現れたハクアの瞳は青色になっていた。
「あら、顔を隠すくらいだから何か傷でもあると思ったら綺麗な顔じゃない」
アリスはハクアの顔を見て綺麗なのに隠すなんて勿体無いと笑った。
「…………………」
「おい、どうしたんだよフェイ」
ハクアの顔を見て固まるフェイにフィアは肩を叩いた。
「いえ、なんでもありませんよ」
「あ!アレだろ。ハクアにほr」
「何バカなこと言っているんですか」
ニヤニヤと合点が言ったと頷くフィアにフェイは呆れる。
「………返して………落ち着かない」
「せっかくの買い物なんだから今日くらい顔、出しなさいよ。綺麗だし、貴女のことを気にする人はいないわ」
「そうですよ。この人混みの中、覚えている人はいませんから」
「……………………今日、だけだから」
抗議するもアリスたちの反応からムリだと判断したハクアは妥協することにした。
「うーん…これだったらリボンよりネクタイの方が良いわね」
アリスがあーでもない、こーでもないと変えたり戻したりした。
「よし、これが良いわね。買うわ」
「…………自分で出す」
「私が勝手にしたことよ?私が出すに決まっているじゃない」
なんだかんだで結局、アリスが払ってしまった。
「…………食事は絶対に奢る」
「…じゃあ、スイーツを奢ってもらうわ」
ハクアの宣言にアリスは何か奢ってもらわないとダメだなと悟り、妥協案を出した。
アリスの妥協案にコクコクと頷いて賛成する。
「……………」
「何だよルーク。年寄りが孫でも見るような目して」
そ、そんな目をしていたのか!?とルークは慌てる。
「いや……ハクアさんは大体あんな感じの服ばっかり着てたからな…なんか新鮮で…」
「ふーーん…」
アリスがハクアに着せたのは青チェックのフリル付きミニスカートに白の肩袖ブラウス、同じく青チェックのネクタイ、黒と紺色の袖なしジャケットでカッコカワイイな装いだった。
アリスがあれを食べたいわとハクアの手を引いてクレープ屋さんに駆け込む。
クレープを買った二人は口にホイップクリームをつけながら美味しそうに食べる。
「それにハクアさん、こんな風に誰かと何処かに行く暇がなかったから……今回、皆で街に出かけて良かったな、と…」
アリスがハクアにクリームついてるわよと言われ、恥ずかしそうに指で拭うハクアを微笑ましく思いながらルークは嬉しそうにいった。
「ルーク、お前………………なんか少し重い話になったぞ」
「なっ!?ハクアさん、楽しそうで良かったな、って言っただけなのにか?」
「いや、遊びに行けない位忙しいってなにやってんだよ」
「え、えっと…………親の手伝い?したり、子供の面倒みたり、知り合いと真剣に議論したり、一緒に何か作ってたり………」
ルークは細かいことを色々ぼかしながらフィアの質問に答える。
「…………なんか、大変そうだな」
お前も手伝えよと目で言うフィアにルークはため息をつく。
「言われなくともそうしてる。色々頑張っているんだがどうしてもハクアさんしか出来ないものの割合が大きいんだ」
どうにか負担を減らしたいんだがな…とルークは遠い目をする。
「あの……二人とも何処かに行っちゃいましたよ?」
フェイの言葉にハッとしてクレープ屋を見ると二人の姿がなかった。
周りを見回すも二人を見つけることは出来なかった。
「…………完全にはぐれたな…」
「取り敢えずそう遠く行ってない筈だし…探そうぜ」
三人は二人を探しながら先に進んだ。
☆~*~★~*~☆~*~★~*~
「…………ルークたちは?」
雑貨屋にいたハクアは商品から目を離し、ルークたちの姿を探す。
「あら…いないわね…………近くにいるんじゃないのかしら?」
アリスもルークたちを探したが見つからず、すぐに戻ってくるでしょと買い物に戻った。
ハクアもすぐに戻ってくるよねとアリスの後をついて行った。
…………これ…完全にはぐれたよね…………
数十分後、満足そうに袋を抱え、雑貨屋から出たアリスの後をついて行きながらハクアは思った。
アリスは三人のことをすっかり忘れているようで上機嫌に軽くスキップをしている。
三人を探そうよと言うタイミングを伺っていると目の前に如何にもチャラ男と言う表現がピッタリな男たちが現れた。
「………………何ですか」
道を塞ぐチャラ男たちにアリスは不機嫌に対応する。
「キミたち、俺たちと遊ばない?」
「いえ、これ以上人数が増えると回る時間が少なくなるので良いです」
アリスは真面目に断った。
「別にイイじゃん。二人だけでしょ?」
「五人です。それと見ず知らずの人間を誘うだなんて常識知らずもいいところですね。迷惑です!」
チャラ男たちはアリスの抗議なんか構わず、強引に連れて行こうとした。
「……………………」
ハクアはアリスの前に立ち、チャラ男たちに足払いをかけた。
「うわぁっ!」
「………………行くよ」
アリスの手を引き、人混みの中を走る。
チャラ男たちも負けじと二人を追いかける。
「し…しつこいわね…」
後ろを振り返り、追いかけるチャラ男にアリスは顔を顰める。
「…………………メンドイ…こっち」
角を曲がり、ハクアは追ってきたチャラ男たちに蹴りを入れる。
「け、警備員さん!こっちです!!」
アリスは丁度、巡回中の警備員を見つけ、大声で呼ぶ。
チャラ男たちは分が悪いと判断し、蹴られたところを押さえて人混みの中に紛れていった。
駆けつけた警備員に事情を一通り話しているとルークたちが姿を現した。
「あ、ハクアさん!どこ行ってたんですか?」
「…………えっと……雑貨屋」
警備員を見送ってからハクアは答えた。
「雑貨屋…?確か近くにあったような気が…………」
「そんなことより貴方たち!どこに行ってたのよ!」
アリスは三人の前で仁王立ちし、問いただす
「それはこっちのセリフだ!気がついてたら居なくなってたしよ……」
「何言ってんのよ。私はちゃんと先に行くって言ったわよ!」
アリスとフィアが言い争いしてるとフィアのお腹が鳴った。
「…………」
「……………………腹減ったな」
無言になる中、フィアは開き直って堂々と言った。
「…………ご飯食べにいきましょうか」
「そうだな」
「…………あそこ、アリスが付箋つけていたとこ」
ハクアはアリスが持参していた雑誌の特集に載っていたカフェを見つけ、行くかどうか四人に聞いた。
「ゴホン…………そうね、行きましょう」
「良いですね」
アリスは何時の間に特集を見ているなんて……と恥ずかしそうに同意した。
フェイとルークは食べるところは気にしないらしくあっさりと頷いた。
「えー…オレ、カフェより…………なんでもないです」
フィアは絶対零度の視線を受け、頷いた。
あれぇぇ?(´・ω・`)?
終わらない…………終わってないよぉ〜!
と、いうことで3部目いきます☆
正直、盛り込みすぎたかと思っている。だが、後悔はしていない。です!!
因みによくあるチート小説なようなテンプレは御座いません
だって主人公、女の子だもん\_(・ω・`)ココ重要!
だから服を買い過ぎて主人公がおごるとかチンピラに絡まれたところを助けて惚れるとかはないんですよー
よくチートモノを読んでいるので影響ぽいものを受けてるかもしれませんが(笑)
話が繋がっているので次回は早めに出せるよう心掛けます♪