天然悪女が真実を知る意味はない
ちょっとだらけちゃった感がありますが、何とか最後の台詞にたどり着けた!
(lll´Д`)
「悪、女…?私が?」
『勿論。ここには貴方しかいないでしょう?あちらでは、説明は無かったんですか?』
説明らしい説明何て無かったし…
「面倒見切れないってことは言われました。」
思い返せば、結構な事言われてる。
もう死んじゃってるのに、うるっときた。地球に拒否られるとかどんな人間?!
『では、軽く説明しますね。貴方は地球とゆう星、もしくは彼らの作る世界では異質で、産まれるべきものではありませんでした。本来であれば、世界に影響を与えすぎる存在は、淘汰されますが、貴方の魂は…悪運が強そうですね。はぁ…、まぁ世界が全力でかかっても無理だったのでしょう。よく20年間生きていましたね?』
軽く?軽く説明って言わなかった?この少年は。中身重いよ。ギャップが余計悲しみを増幅させてますけど?
『私は少年と言われるほど若くありませんから。あーそれでですね、まぁ生きるもんですね。貴方にチャンスを与えます。』
「チャンス?」
『そうです。美姫さん、貴方は良くも悪くも周りに影響を与える存在です。彼らの世界では毒にしかならなかったみたいにですが「ちょーーっとまってっ!!」はい?』
「たしかに!確かに!ちょっと変わった人生だったけど、毒って何?!それにスルーしちゃったけど悪女なんて言われる覚えないよ??!」
知ってる?人間、許容量超えると泣けるんだよ?
自称神様2に視線で訴えた。
『…は〜。成る程、凄い破壊力ですね。私ですら手を差し伸べるところでしたよ。』
しばらく睨みあった後呆れられた。
何それ。温厚な私にだって限界はあるよ?
可哀想に思うなら差し伸べてよ。
チョコ食べたいんだよ。
人の事、毒とか悪女とかひどい。
『はっ!貴方は現実をもっと受けとめるべきですね。』
今度は小馬鹿にされた…段々キャラ変わってきてません?自称神様2さん。
『だから、現実逃避するなって言ってんですよ。ここに来る前の事忘れてないですよね?ちなみに、向こうの管理者に会う前ですよ?』
チョコを何とか追い出して考えた。
…そうだよ私ってば遂に刺されちゃったんだよ。
グサッと。
あの日私は、評判のケーキを手に入れてウキウキしながら家路についていた。
何故か、大学には月替わりで甘い物をくれる人達がいる。
何故か、日替わりで、一緒にご飯を食べたり。
何故か、一緒に遊びに行ったり。
どうして【何故か】が付くかと言うと、彼らが友人でもなく他人だから。
まぁ、くれるってゆうから貰ってたし。楽しく遊べるなら付き合った。独りご飯だって嫌だったし。
それが、何故か一人の女性徒の気にさわったらしく、日々嫌がらせ?をされた。
でも、庇ってくれる友人や、励ましてくれる人もいてたから、すっかり忘れてたんだ。
私が女の子にどれだけ昔から嫌われ続けてきたか…!!
『あぁ、嫌われてる自覚はあったんですね』
「どうしてなんでしょうね。子供の頃からで良くわからないな。体質?」
『体質っちゃぁ体質かもしれないね。そーゆーことで、君はあの世界じゃ生きれないから、うちで生かしてあげる。そのかわり、役割もしっかりこなしてもらうからね』
「役割?」
『そう、いや〜いい取引だったよお互い。待ってたんだよ!君みたいな人を!鈍感なのに悪運が強く、周りの人生も巻き込んで、見目も最高峰で人を従わせる事が出来る人間!』
え、誰それ。
『もうそろそろタイムリミットだから、よろしくね。あ、ちゃんと女友達も作らないと嫉妬から又殺されちゃうよ〜。次は刺されるだけじゃすまないかも〜が〜んばって〜〜!』
え、嫉妬で殺されたの?どこの男のせいか全然わかんない…
なんて考えているうちに自称神様2の声も姿もフェイドアウトしていく。
又、落ちちゃうの?!
思わず目をギュッとつむって、衝撃に身構えた。
………
………………
…………………………ん?
何もおきない?でもさっきまでと何か違う。
ゆっくりと、瞼を押し上げると…
そこはまさに、神殿と呼ぶにふさわしい場所でした。
何十人といる、甲冑を着けてる人達。
その倍はいそうな、ローブをきた魔法使いみたいな人達。
目の前には、THE.王子デス☆って人。
そんでもって、それらを見渡せる位置に居るのは私こと、美姫さん。
えらく、高そうな台座に立ってる。何処の女王様だって感じだけど違った。悪女でした…。
あっ髪の毛ちゃんと元通りだ良かった。
現実を直視出来ないでいると話かけられた。
「感謝します。神子様が顕れた事。」
友好的に話しかけてきた目の前の人物に退路を見つけ思わず笑みがこぼれた。
ミコってなんだ?
美男子な目の前のオウジサマが手を差しのべてきたので、台座から降りろとゆうことかな?遠慮なく手をおく。
びくってされた…。
いくら正体不明の怪しいヤツでも、女の子にその態度は酷くない?
なら結構!とばかりに手を引き自分で降りる。
今気付いたけど私の格好この中で浮いてるかも。なんか着替えたいな〜と思いながら、誰に頼むべきか、近くの人達を見渡すと、ちょっとおかしい。
息止めてるのかってぐらい真っ赤な人。
目線が泳いで絶対合わない人。
キラキラした目で見つめてくる人。
意地悪な笑を浮かべて我関せずな人。
ふとオウジサマを見たら真っ青だったので大丈夫かなと、手を伸ばすと、あり得ない速度で捕まれた。
「け、けっこんっ、こんしって、」
ヤバい。この人も病気だ!美形って万能じゃないんだ!なんか、昔からこの病気には縁があるな〜。急に滑舌悪くなって、どうも、苦しいらしい。こんな時は……
「大丈夫ですか?ゆっくりと息を吐いてください。貴方は一人じゃありませんから。私もいますよ。」
精神的な病気らしい。ゆっくりと背中をさすって安心感を与えてあげる。
なんか涙目で訴えてくるけど、気にしないで〜さっきの失礼な態度は忘れてあげるよ〜。と、ばかりにニコッと愛想笑い。
チョコも用意してくれると嬉しいな〜。
「す、すみません、もう大丈夫です」
「そうですか、良かったです」
ガシッ
「え?」
「私と、結婚してください!!」
オウジサマの言葉と同時に、黄色い張り裂ける様な悲鳴と雄叫びが、神殿を震わした。
え?結婚?ダメダメ。こんな美男子でしかも地位も高そうなのと結婚したら、今度こそ殺されちゃうよ!
なんか、服装見る限り洋風ファンタジーなんだよ。
騎士や魔法使いっぽい人もいるんだよ。
簡単に殺されそう…………よしっ。ここはみんなの前でハッキリ言っとかなきゃ!
その時の私は命を守る事でいっぱいだった。
「わ、私!男性に興味ありませんからっ!」
カチンッって、何かが氷る音がした。
ここまで読んでくださりありがとうございますm(__)m
次話もよろしくお願いします(^-^)/