「野球は9回2アウトから」
高校野球の名場面といえば数多いがやはりエースとエースとの投げ合いはみててワクワクドキドキする。それも延長戦ともなれば興奮はひとしおであろう。
高校野球の歴史の中で最も長い試合と成ったのは2014年8月31日、第59回全国高校軟式野球選手権大会の準決勝「中京(岐阜)対崇徳(広島)」戦で記録された、延長50回、総試合時間10時間18分である。
4日間にわたる再試合・継続試合を行い、日本野球史上の最長イニング公式戦といわれている。
野球は長い試合にドラマがあると昔から言われていたものだ。
しかし、そんな高校野球だが、その在り方を大幅に見直す議論が進行中だ。
1試合9イニング(回)を短縮する「7回制の導入」である。
日本高野連は7回制を検討する理由として、熱中症や障害予防など部員の健康対策、教職員の働き方改革などが検討理由とされる。気候温暖化が今後も進むと予想される中、真夏の甲子園大会を継続するには、選手の抜本的な負担軽減策が不可欠との事情だ。
地方大会に目を向けてみれば部員不足により一校の高校てわはなく複数の学校を一校にまとめた連合チームで出場する例が増えている。
部員が少なくなればピッチャーも減る。
それでは強豪チームと試合をしても負けてしまう。
そんなピッチャー一人の高校にとっては歓迎する声もあるだろう。
ただ、高野連が加盟校に行ったアンケートでは約7割が導入に反対していた。 なぜだろう?
高校野球をよく知る宮川強監督は「選手層が厚い私立が相手なら、7回制の方が公立に勝つチャンスが出てくる」とみている。一方で、自身の経験も踏まえ「野球は流れがあるスポーツ。八、九回に大きな波が来ることが多く、7回制では野球自体が変わってしまう」と複雑な面もあった。
「野球は9回2アウトから」 高校野球の面白さはそこにある。




