わたしって、いったい誰なんでしょうか♡
更新いたしました。
「結界を展開致しました。これで、外部に音が漏れる事も部屋が破壊される事も有りません」
副会長のジョフリーがリヴィア生徒会長に声をかけ、一礼すると部屋の片隅に移動する。
「貴方達を捕獲させてもらいます」
リヴィアはそう言うと、その美しいウエーブのかかったブロンドヘアの髪が四方に広がりながらアイスブルー色へと変わっていく。
「メリーチェンジ」
突然、ルシアの背後にいたエスターテが叫び、白い光に包まれると長身のマチョな女性の姿になる。
「エスターテじゃない!」
扉の前に立つウジェーヌが声を上げる。
するとリヴィアは一瞬、ウジェーヌの方に視線を向けると魔法の発動を止める。
「貴女、何者なのですか?初めてみる顔ですが」
セージ先生の女性バージョンに変身したメリーナは返答に困り、思わず妙な言葉が口から出てしまう。
「わたしって、いったい誰なんでしょうか♡」
少しの沈黙の後、背後からメリーナを観察していたジョフリーが声を出す。
「セージ先生に似ていますね。親類か何かですか?」
「ルシア。あなた、セージ先生と、教師陣と連携していたの?」
リヴィアが静かな口調でルシアに問いただす。
じつはルシアにとってもこの展開は驚きなのだが、聡明な彼女は機転を利かせて返事をする。
「魔法学園を甘く見るな。「夜明けの爪」の企みなど、たやすく見抜いているぞ」
「ふ、ふふふ。さすがはアルカディア魔法学園、一筋縄ではいかない様ね」
高圧的で冷たい声が執務室に響き渡ってくる。声の方向はウジェーヌの方から聞こえてくるのだが、彼女は口を開いている訳ではない。
バキバキと関節が鳴る音が室内に鳴り響いて来ると、ウジェーヌの皮膚は透明になっていき、あたかも脱皮するかのように背中が裂け全身が紅色のラバースーツでおおわれた女性が現れた。
関節の鳴る音が止まると、静かな口調で喋り出した。
「私は、「夜明けの爪」十二魔将が一人、サーペントのインダラと申します。計画失敗の汚名挽回の為にも貴方達を血祭りにあげて退散することといたしましょう」
「いきなり、インダラなの」
メリーナは過去の知識で彼女の手ごわさをすでに経験しており、思わず声に出してしまっていた。
「あら、私のことを把握しているとは、本当に難敵な相手になりそうですね。楽しみね、ふふ・・」
一気に進む状況の変化にメリーナの心はゆれていた。
(私は「メリーナ・フレヴァリ」としては、初めての攻略になるんだよ。何かが足りない!誰でもない、確かに私はメリーナなんだ。エスちゃんを救わなければならないんだ!)
私にできることは、他に無いの?メリーナの全てを私に教えてよ!
お読みいただきありがとうございました。しばらくの間は毎日更新を予定しています。
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