エスちゃん、そんな姫設定だったの♡
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放課後、メリーナが訓練用の備品を置いてある学園の倉庫で整理整頓をしていると、アウラ体育委員長が入ってきた。
「メリーナ、エスターテ・ハーベストについて可能な限りの情報を集めてきた」
「エスちゃんに、何かがあったんですか?」
「出身地だ。かなり辺境の神聖魔法を修行する。彼等にとっては聖地の様な小国の出身だったよ。部族長の一族だと思ってくれ」
(エスちゃん、そんな姫設定だったの♡)
驚くメリーナにアウラは話を続ける。
「神聖魔法自体かなり珍しい魔法なんだが、その上でかなり特殊な発動方法なんだ。熟練の修行僧たちは技を繰り出しながら神聖魔法を使用しているそうだ」
「だから、エスちゃんのカチューシャの色がモンク系のオレンジ色なのね」
「そして、その神聖魔法の天敵というのはアンデッド系やウェアウルフ系、そしてヴァンパイア系などの魔の属性を持つ者たちだ」
「生徒会長が可能性が高いのですか?」
メリーナの問いにアウラは少し口ごもりながらも答える。
「可能性は出てきた、しかし魔の属性持ちの生徒は珍しいわけでもない。あの生徒会長がみすみす「夜明けの爪」の手に落ちるとは考えられないんだが・・」
「エスちゃん、大丈夫でしょうか?」
「常に、君かルシアがそばに付いているから何か不穏な空気が流れたら対処は可能だと思うが」
そう言うと一呼吸して、アウラは自身の考えの結論を口にだす。
「そして、これでまず推測できることは、この学園都市の神聖魔法の使い手を先んじて洗脳しようとしている可能性が高いという事だ」
メリーナはうなずきながらも少しはにかむような笑みを見せ、アウラにとんでもない事を言い出す。
「彼らが知ることのできない。神聖魔法の使い手が存在していれば勝機はありますか?」
「お呼びですか生徒会長」
ルシアは生徒会長の執務室の部屋をノックして声をかける。
「ルシア風紀委員長、どうぞ入って下さい」
ルシアと付き添いのエスターテが執務室に入るとそこには副会長のジョフリーと書記のウジェーヌの姿もあった。
「最近、あなたエスターテ委員を付き人にしているそうだけど。理由を聞かせてもらえないかしら」
執務室に漂う妙な緊張感を感じながらリヴィア生徒会長に返事をする。
「はい、私の後継者に彼女こそふさわしいのではないかと思い仕事を覚えてもらっています」
そう話している最中に書記のウジェーヌが扉をふさぐように扉の前に立つ。
「そう、大変優秀な委員なのね。執行部で預かる訳にはいかないかしら」
「残念ですが、貴方に渡すつもりはありません」
そう言いながら後ろのエスターテを守るような体制に身体を寄せる。
「あら貴方、最近不自然な動きをしていましたが・・。そう言う事ですわね」
そう言うと、リヴィア生徒会長の瞳が血の様な赤色に染まっていった。
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