本当に・・素敵な人なんだもん♡
更新いたしました。
「すまないが場所を変えて、メリーナ、君の未来視の情報を教えてくれないか?」
ルシアの言葉にメリーナは素直にうなずいていた。
学生寮の寮室に案内されたメリーナは部屋に入るなり驚き、声に出す。
「お二人はルームメイトだったんですか?」
「そうだ。この部屋を覚えておいてくれよ」
アウラが笑いながら答えると、メリーナは少し表情を軽くして部屋を見渡す。
「私達の部屋とあまり変わらないんですね」
「それはそうだろう。上級生だからと言って優遇される事はない」
アウラがそう答えるとルシアが答えを付け加える。
「要人にあたいする生徒に関しては別棟の特別寮になるんだが、行ってみた事はある?」
「え、行った事なんてありません。でも・・内部を知っているかもしれません」
「未来視か!」
ルシアが驚きながら反応する。
「はい。なんとなくわかるんです」
メリーナがMMOゲームの過去の経験から、すでに攻略済みの記憶をたどって答えていた。
「で、今回の件はどこまで視えているんだい?」
アウラが核心に迫る質問をする。
「私にわかっているのは、生徒会の誰かに洗脳されて「夜明けの爪」の一員になってしまう未来です」
「生徒会の誰かは、わからないのか?」
「はい。その生徒も入れ替わっているか、洗脳されているかわかりませんが「夜明けの爪」の幹部の一人のはずです」
「当たる確率はどうなんだ」
ルシアが驚き問いただすと、メリーナは辛そうに答える。
「それは・・100%だと思ってください」
「100、君の未来視は外れる可能性はないのか」
ルシアが再度聞き直す。
「外れないことを前提に行動していてください。としか私には言いようが有りません」
暫くの沈黙が流れた後、アウラが涙ぐむメリーナの頭をなでながらはっきりと答えた。
「私は、メリーナを信じるよ。なあ、ルシア」
「ここまで、具体的な未来視です。信じましょう」
「次は、なぜエスターテ・ハーベストをねらうかの分析だな」
アウラの提案から三人で具体的な今後のプランの話し合いが続けられた。
「メリー、あなた何をルシア委員長に告げたの?わたし、ルシア委員長の付き人になって仕事を覚えろって言われたのよ」
翌日、休憩時間を終え講義室に戻って来たエスターテはメリーナを見つけるなり不満を口にした。
「エスちゃんの話題を少し告げただけだよ。仕事熱心だって」
「おかげで仕事が増えるじゃない。委員長と同等の拘束時間になるのよ」
「でも~、エスちゃんルシア委員長をすごく尊敬してたみたいじゃん」
メリーナの見透かしたような一言に、エスターテは少し顔お赤らめながら答えた。
「そうよ、本当に・・素敵な人なんだもん♡」
どうやら、エスターテ的には何も問題ない人事の様だった。
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