もしかしてわたし、試されていたんですか♡
更新いたしました。
「メリー、とうとう、委員会メンバーになったのね」
寮室で、少し呆れたようにエスターテがメリーナに話しかけてきた。
「エスちゃんが推薦♡してくれたおかげだよ」
少し照れたように頭をかきながらメリーナはこたえる。
「見学だけだと思ったら、その日のうちに委員会員になるなんて、どういうつもりなの?」
「へへ、少しなりゆきもあったけど今日から体育委員だよ」
「あなたねぇ、本当に信じられない。しかもあの体育委員だなんて」
「アウラ委員長、凄く優しい人だったよ」
「・・?、あなたがそう思うなら優しいんじゃない」
「ねぇエスちゃん♡風紀委員長はどんな感じの人なの?」
「ルシア委員長は少しクールで厳しい人だけど、委員会のみんなをわけへだてなく扱ってくれる人よ」
「そうなんだ・・、やっぱり魔法も凄いの?」
「ダークブルーのカチューシャをしているから青魔道士系だと思うけど、魔法を使っている所は見た事ないなぁ・・」
「そうなの?最近変化というか、いつもとは違うって感じない?」
「えっ変化?何が知りたいの?」
「委員長を紹介してもらった時に、なにか観察されていたみたいに感じたから・・」
「青魔導士はラーニング系の魔法が使えるからそのせいじゃない」
「ラーニングされてたのかな・・」
「あなたをラーニングしても意味ないと思うけど」
「だよね♡」
「荷物お持ちしました。失礼します」
翌日、メリーナは執行部室に備品を運び入れるために、部屋の扉をノックする。
「どうぞ」
部屋の中から声がしたので台車をおして部屋に入ると、そこには、風紀委員長のルシアの姿があった。
「ご苦労様、待っていたわ」
「急ぎの荷物だったんですか?」
荷物を置いてメリーナが立ち去ろうとすると、背後から声がした。
「待っていたのは、あなたなんだけど・・」
その言葉にメリーナは、恐る恐るふり返ると、青髪ショートヘアのルシアが冷たい視線で見つめていた。
「私が何か・・」
「昨日のあなたの紹介の時、私は能力を発動させていたのよ、あなた本当に、赤魔術士系なの?私のラーニングの効果も反応もないなんて、それは格上の相手か、同じラーニングのギフトを持った者かのどちらかになるんだけど」
「え~と」
(え~。私のギフト、やっぱりラーニングの上位ギフトになるんだわ)
メリーナが回答に困っているとルシアはさらに問いかけてくる。
「あなた、まさか「夜明けの爪」から送り込まれているんじゃないの?」
その言葉にメリーナは、おもわず自分の思いをそのままに口にだしていた。
「違います。わたしは「夜明けの爪」からエスちゃんを守りたいだけなんです」
「はあ?なんで「夜明けの爪」がエスターテ・ハーベストをねらうってわかるのよ!」
「私の能力なんです。エスちゃんが危ないって、わかってしまって・・」
「なにあなた?未来視の能力があるの?」
メリーナのその場しのぎの回答にルシアが勝手に話を膨らませてくる。
「・・ほんの少しですが、エスちゃんにはどうか内緒にして下さい」
「どう思うアウラ?」
ルシアの言葉と同時にアウラ体育委員長があらわれる。
「メリーナは白だと思うと言っていただろう。私の直感は当たるんだよ」
「委員長?!」
驚くメリーナが思わず声にだす。
「未来視の能力がラーニングを防いだのかしらね」
「じゃないのか?よくわからないけれど」
二人の会話を、あっけにとられて聞いていたメリーナは思わず二人に問いかける。
「どういうことですか?もしかしてわたし、試されていたんですか♡」
お読みいただきありがとうございました。しばらくの間は毎日更新を予定しています。
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