体育委員の仕事って雑用と力仕事だけなんですか♡
更新いたしました。
「委員会メンバーに名乗り出てくれてありがとう。しかし欠員が出ているのは、わが体育委員だけなんだよな~」
学園の廊下を歩きながら武闘家系のブロンズレッドのカチューシャをした。長身の体育委員長、アウラ・ヴェレーノがメリーナに説明をする。
「なぜなんでしょか?」
「本来は生徒の体育用、いわゆる訓練用の備品を管理運営する事が仕事なんだが。力仕事が多くてな、不人気な委員会なんだ・・。しかも他の委員会で扱わない様な備品の移動の仕事までこちらに回ってきているんだ」
「つまり、体育委員の仕事って雑用と力仕事だけなんですか♡」
「まあ、残念ながらそうだよ。見いた感じ、この委員会に向いているようには見えないけど、試しに一仕事、整理整頓を経験してみてくれ」
そう言うと、訓練用の備品を置いてある倉庫にメリーナを一人置いて自身の仕事に戻っていった。
「う~ん、ここは試しに変身して仕事をかたずけてみようかな?」
メリーナは一人残された備品倉庫でセージ先生への変身を試みる。
「メリーチェンジ」
メリーナが自身の名を口にすること、それは自分の自我を守るための「おまじない」にもなっている。
「あれ、やっぱり性別は変われないか」
変身した姿はセージ先生の性別を女性に変えた様な姿だった。
「まあ、いっか♡ あれ、セージ先生のシークレット固有ギフトは「筋肉フェチ」だったのね」
本来はシークレットのはずの固有ギフトも変身の際にメリーナには漏れてしまう。
「これで、腕力は申し分ないから、仕事♡仕事♡」
「これは・・、この短時間に本当に君一人で整理したのか?」
余りも整然と並べられた訓練用の備品の数々にアウラは呆然としていた。
「はい♡」
疲れた様子もなく、あどけなくにこやかに笑う。自分に比べるとはるかに小柄なメリーナに近寄ると思わず頭をなでてしまっていた。
「よくやってくれた。これでも急いで自分の仕事を終わらせて、応援に入るつもりだったんだがな」
「ありがとうございます♡」
そう言うとメリーナは、そのままアウラに抱きついてきた。
「なぁ!」
驚くアウラにメリーナはつぶやく。
「アウラ先輩のあせ、とってもいい香りがします♡」
幸せそうな顔で抱きついているメリーナに、アウラは戸惑いと親しみを感じていた。
この日から「魔法学園アルカディア」の生徒会に一人の新人委員がくわわることとなった。
お読みいただきありがとうございました。しばらくの間は毎日更新を予定しています。
もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。




