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テイムを上書きしちゃいました♡

申・鳥・戌の章、更新いたしました。

 「・・、残さず全部食べっていっちゃった・・」

メリーナが見つめるその先には、飛び去ったシンダラの居た場所に、おばちゃんが用意してくれた空の弁当箱が残されていた。

「・・美味しかったんだな」

「そりょあ、そうなるよ・・」

サンテラ、アニラがメリーナの肩に手をやり慰める。

「夜は、私の分を分けてあげるから」

エスターテの言葉にサンテラ、アニラも同意しうなずいていた。



その夜は夜襲などはなく、そのまま朝を迎えた一行は山奥の険しい峠道に入り少し開けた峠に差し掛かる頃には丁度、お昼をむかえようとしていた。

「いるな」

「今度は猿人軍団共にだね」

サンテラとアニラが険しい顔つきで馬上の二人に声をかける。

「メリー、チェンジしておいて」

エスターテも真剣な表情で降馬していた。

「メリーチェンジ!」

馬上でメリーナは、赤髪で癖毛のショートヘア、濃いピンクの瞳、口元から小さな牙のある少女へと変身する。


峠では、シンダラが女性の姿で部下の猿人達と共に待ち構えていた。

「闘るのか?」

アニラが先頭にたち声をかける。

「すまないが昼食の弁当を一口でも良いので部下たちに与えてもらえないだろうか?そうすれば、この山での戦闘を見過ごしてやっても良いのだけど・・」

シンダラの物言いに今日はメリーナ達が呆気にとられる。

「・・なぜだ?」

サンテラが疑問を投げかける。

「私と部下たちは常に喜びも悲しみも分かち合ってきた。しかし今回、私だけが美味なるものを食してしまった。全員で分かち合わなければならないんだ」

「はぁあ・・?」

エスターテも呆れ顔で首を左右にふっていた。


「私たちのお弁当、昨日までだったの。後は乾燥した保存食しかないの・・」

メリーナの言葉にシンダラはがっくりと肩を落として部下達を見渡す。

「ないんだと・・」

部下達も一様に肩を落としていた。

「学食のおばちゃんが作ってくれてたの。ごめんなさい」

メリーナがそう話しかけると、シンダラはしばらく考え込んだ後に何かを思い付き顔を上げると、昨日の雲を呼ぶ。

「一緒に学園都市に戻ってくれないか?これは私しか乗れないが背中を貸すからしがみついてくれ。片道一時間もかからん」

そう笑顔でメリーナに頼み込む。

「一時間ぐらいなら・・良いわ、おばちゃんに頼み込んであげる」

メリーナはシンダラの背におわれると共に雲に乗り学園へと戻っていった。



「速~い♡もう着いちゃった」

メリーナとシンダラが学園の正門前に到着すると、ポーラ学長とカイラが血相を変えて飛び出してくる。

「あ、おばちゃん♡ちょうど良い所に」

メリーナのいつも通りのお気楽な口調にカイラは溜息をつきながら話しかける。

「何が有ったんだい。これだけの速力での空から侵入者が有れば大騒ぎになるんだよ」

「ごめんなさい・・。実はおばちゃんのライスコロッケを十五人前、お願いしたいの」

「そりゃあ、丁度昼時だし用意できるけど。何が有ったんだい?」

メリーナは横を向くとすこし頭を掻きながら、もう一方の手を差し出して紹介する。

「じつは、十二魔将のシンダラさんなんです。テイムを上書きしちゃいました♡」


メリーナの紹介に、ポーラ学長とカイラは多くの疑問を抱えこむと、しばらく時間が止まってしまっていた。




お読みいただきありがとうございました。

今回、章名を見直す事となりました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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