あ、噛んじゃった♡
更新いたしました。
「受験生のみなさ~ん♡体育委員会は、いまは私一人なんです・・新しい仲間をすごーく募集しています♡主な仕事内容は~生徒会や学園のいわゆる雑用が多いいです。いつも台車を押して学園内を隅々まで運んでいま~す♡」
メリーナのあまりにも率直な物言いに緊張して坐る受験生たちがみな笑いにつつまれていた。
「でも、みなさん♡学園内を隅々まで台車を押している事で、普段は決して出会わない人たちに出会い♡そして会話をする事もできて、と~っても楽しんですよ♡・・雑用も悪くないでしょう?みなさんの応募をこころきゃら・・、あ、噛んじゃった♡・・心からお待ちしています」
顔を赤らめながら頭を下げるメリーナに会場は再び笑いにつつまれた。
その様子に頭を抱えながら司会のアウラは声をだして司会進行を続ける。
「体育委員会の活動内容に何か質問は有りませんか?」
男子受験生が笑いながら手を上げ質問する。
「運んでると男女の出会いも有りますか?」
「え・・、そこは人によるんじゃないでしょうか?」
顔を再び赤らめながらメリーナが答えると、再び会場から笑いがおきる。
次に白髪の紅玉色の瞳の少女が手を上げ質問する。
「台車を押してると強くなれるんですか?」
その言葉に受験生はちょう笑にも似た笑いが上がる。
「そこなんですが実は・・わたしは強くなっちゃったんですよ♡」
メリーナの言葉に受験生たちは一斉にざわつき始め、その様子に再びアウラが声を上げる。
「ただ、台車を押すだけでは強くなれないぞ。彼女の様々な出会いにこそ注目してくれ。以上で生徒会のオリエンテーションは終わりとなるので、明日の最終面接後、晴れて新入生になった暁には是非、生徒会を訪ねてみてくれ」
そう言うと、司会を壇上の生徒会長のリヴィアに引き継いだ。
「皆さんが学園生活に慣れた前期日程が終わった後には、生徒会会長選挙も有ります。どうか有意義な学園生活を送って下さいね。では、本日の学園での生活についてのオリエンテーションと生徒会のオリエンテーションを終わります。ご苦労様でした」
リヴィアの挨拶と共にオリエンテーションは、つつがなく終了した。
受験生たちが学園の門を去った後、教諭や職員たちがいっせいに魔導訓練場に入って来た。
「お疲れ様」
最後に学長も笑みを浮かべながら入ってくると、生徒会のメンバーに声をかける。
そしてメリーナが荷物をかたずけ台車に乗せていると、その横でセージ先生が学長に報告を上げていた。
「モニタリングの結果、異常は感じられませんでした。今晩にも再度、皆で今日の様子全てを再度検証し報告いたします」
メリーナが魔導訓練場の隅で忙しそうに魔道具を片付けているカイラを見つめながら台車を押していると、アウラが駆け寄ってすまなそうに告げる。
「やはり、昨日運んだ荷物の搬出も頼まれてしまった。また一緒に作業してくれ」
「え~、壊したりしたらどうしよう・・。貴重品ですよね~」
メリーナの叫びにアウラは苦笑いしながら頷いていた。
お読みいただきありがとうございました。未の章より更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。
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