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クセのある愛らしい後輩がやってくるんだ♡

更新いたしました。

 アルカディア魔法学園の入学選考試験の前日、会議室に生徒会のメンバー全員が集められ学長から今回の最終選考前に行われる生徒会でオリエンテーションの趣旨説明が行われていた。

「以上が、今回最終選考前に生徒会オリエンテーションをとり行う真の目的です。何か質問は有りませんか?」

学長が皆を見渡しているとメリーナと同じ学年の男子学生が恐る恐る手を上げた。

「いくら新入生とはいっても、「夜明けの爪」の構成員であることを隠して潜入してくるような人物に不意を突かれるような事が有ったら上手く対処できる自信がありません」

男子学生の言葉にうなずく委員会メンバーが多数見受けられた。

「たしかに、当学園に入学できた優秀な生徒といえども、特に下級生はまだまだ未熟な者が多い事は承知しています。魔道具を装備してもなを魅了の魔法などにかかってしまう危険性があります。ですがら今回はオリエンテーションの会場は閉鎖空間とし、あなた達は観察に徹してほしいのです。わずかな違和感でもかまいません。その場で報告する必要もないのです。後で生徒が胸に付けている受験ナンバーを覚えていてくれるだけで良いのです。今回は決して受験生と一対一で接することが無いような会場作りにいたします」


「会場の設営は私たちがしなくて良いという事なんですか?」

広報委員長のマノン・ブルイヤールが質問する。

「この後、生徒会長のリヴィアから説明させる予定でしたが、今回の会場設営は万全を期すため学校職員で行います」

マノンが驚きながらさらに口を開いた。

「学園での生活の説明と生徒会活動への勧誘の為のオリエンテーションなのに主旨が違っていませんか?」

「ごめんなさいね。広報委員として今まで通りに受験生に広報活動をお願いしたいわ。そのうえで受験生を観察してほしい・・難しいこと言っているのを承知で協力をお願いしたいの」

そう言うと、学長は皆に深々と頭を下げた。


その学長の様子をみかねたリヴィアが声を上げる。

「いつもと違う事が想定されると言うだけで、私たちが行う事は例年通り新たに入学する仲間たちを歓迎する事です。この前提をどうか忘れないで下さい。例年通りで良いのですよ。ただ、違和感があった場合のみ報告をお願いしたいという事です」

「そうよね。新しく入ってくる仲間たちへのオリエンテーションですからね」

マノンが吹っ切れた様に明るく言葉を返した。

「私たち役員の一部は、次年度の生徒会長選挙後に生徒会を去り学園を卒業となります。卒業前の生徒が開花させた潜在能力をどうか信じて下さい。そして恐れることなく、安心してオリエンテーションの運営にはげんで下さい」

リヴィアの強い言葉に、みなは一斉に拍手を送った。



翌日、メリーナは学園の入学選考試験の為に門をくぐる、うら若い受験生を学生寮の屋上の出窓から眺めていた。

(あれ、メリーナ以外をゲームで選んでも発生する共通イベントがあったような?)

前に見たことがあるような感覚におそわれると、思わず声をだしてしまっていた。


「あ、クセのある愛らしい後輩がやってくるんだ♡」



お読みいただきありがとうございました。未の章より更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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