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当たりだったわ。本当においしそう♡

更新いたしました。

 「え、、ええ、ここはこの街でも有名なスイーツのお店なんです」

あわてて、メリーナが返事を返す。

「確かに当たりだったわ。本当においしそう♡」

アニラはメリーナのつま先から頭の先までを目で追うと、可愛く唇をペロリと舐め隣のテーブルに腰を下ろした。


「もう、でようか?」

エスターテが助け舟をだすと。

「う~ん、もう少し食べてみたいけど・・他の店も見てみたいもんね」

メリーナはそう言いながら席を立とうとすると隣のテーブルから再び声がかかる。

「あら、残念。仲良くなりたかったのにね」

そう言いながらアニラは可愛い仕草で二人に手を振った。

「色々回りたいので、ごめんなさ~い」

メリーナはそう言うとエスターテと共にそそくさと店を出ていった。


「君達は、他の学生たちと共に店を迂回していったん学園に戻ってくれ。私たち職員は店を監視しながら援護の人数がそろうのを待つ」

メリーナ達の報告を聞くとセージ先生は緊張した面持ちで次の行動を命じていた。

「わかりました。相手の最大能力値は256です。先生、気をつけて下さいね」

メリーナはそう言うとクラスメイト達と共に学園に戻っていった。



学園に戻って暫くすると、教諭たちが戻って来た。

「セージ先生、大丈夫ですか?」

心配そうにエスターテが尋ねると。セージは苦笑いをしながら答えた。

「店を取り囲んで、出てくるのを待っていたんだが・・、一向に出てこないので意を決して店に入ったんだが既に姿はなかったんだよ。しっかりと店を見張っていたはずなんだが、店員だけしかいなかったんだ」

「先生たちの監視網をくぐり抜けたという事ですか?」

メリーナが驚き、たずね返した。

「悔しいがそういう事だ。学長に報告に行ってくる。で、今日はこのまま全員解散となる」

そう言うと教諭たちは学長室に向かって行った。



そして、街での散策による調査に引っかかる様な隠蔽された情報を持つ人物は一人も発見される事もなく数日が過ぎ去っていた。

「なかなか、敵も手際がいい事だよ」

学長室でポーラ学長が学園職員のカイラに向かって少し愚痴をこぼしていた。

「この学園都市に居た「夜明けの爪」の息がかかっていた者は出張に出たり、旅に出たり、冒険に出たりと、もっともらしい用件で街を離れてしまっていた様だね」

どうやらカイラの調査でも結論は同じだった様で、困った様子で頭を掻きながら返事をしていた。

「やはり、入学希望者が危ないのかねぇ」

「そうなりますね。優秀な入学希望者が既に洗脳済みって事も想定しておかないといけませんね」

カイラの言葉にポーラ学長は辛そうに窓から空を見上げてつぶやく。

「時間をかけ、育ちながら受けた洗脳に関しては状態異常にも現れない。この街の住人たちも学園の生徒たちも例外ではないんだよ。これ以上の調査は無意味かねえ」

学長の言葉にカイラは同意し、うなずきながら答える。

「それでも、ささいな違和感を見つけ出すしか有りません。今回の入学選考は慎重に時間をかけるしかありませんな」

そう言うと一礼してカイラは学長室を退室する。


「違和感か・・、あの娘なら何とかしてしまいそうなんだけどね」

一人残った学長室でポーラは学生寮の方向を真剣な表情でずっと見つめていた。




お読みいただきありがとうございました。未の章より更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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