街の色々な所に行って、楽しんでも良いって事ですか♡
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「おかえりなさい」
学園の馬車停に到着するとカイラが馬車を出迎えていた。
「あ、おばさん。待っていてくれたんですか?」
メリーナは、馬車を降りると抱えていた白い箱をしばらく見つめてから口を開く。
「おばさん。よかったらスイーツ食べませんか?」
そう言うと、御者が笑いながら話しかける。
「妻には、私がちゃんと買ってありますからご心配なく」
メリーナは、その言葉に驚き思わず二人を見比べてしまう。
「ご夫婦だったんですか」
「そうだよ。サン、サンテラも一緒に帰るんだよ」
カイラは、そう言うと人間形態に戻ったサンテラが他の馬たちを厩舎に戻したのを確認すると三人で職員住宅の方に帰っていった。
「驚いている様だね」
ポーラ学長の声にメリーナは、目を見開き激しく顔を上下させうなずくと、三人を見つめながら答える。
「サンちゃんが臨時職員になったって聞いてましたが、おばさんたちと一緒なんですね」
「二人の元で居候させているよ。監視もかねてだけどね。少しは働いて弁済してもらわないとならないからね」
(サンちゃん、がんばってね♡)
メリーナは、そう心の中でつぶやくと、サンテラは歩きながら右手を上げる事で返事をかえしていた。
次の日の放課後、生徒会の役員会が行われていた。
「いよいよ本年度が終わり、私達が学年末休業中の期間に行われる入学選考の合格者が新入生として入ってきますが、最近の情勢の変化を考慮して入学選考の最終選考前に生徒会でオリエンテーションを実施する運びとなりました。皆さんの協力をお願いいたします」
生徒会長のリヴィア・テンプルが今回の議題の趣旨説明をおこなった。
「学年末の休業中に帰省先から学園に戻ってこないといけないって事ですか?」
保健委員長のデイジー・ダイアモンドが質問する。
「実はまだ確定事項ではないのだが、「夜明けの爪」からの洗脳、なりすましなどのリスクが上昇したので特別の事情がない限り帰省は中止されそうなんだ」
副会長のアウラが補足する。
「え~、本当ですか!・・確かに色々有りましたから、たしかに帰省は出来なさそうですね」
デイジーはがっくりと肩を落とした。
「では私達学園の生徒は、学年末の休業の期間中に何をする事になるのですか?」
続いて、エスターテが質問した。
「生徒たちは講師や職員達とグループを組んで、このアルカディア魔法学園都市を散策しながら、この都市の住民全てに危険分子が紛れていないかの洗い出しの調査を行ってもらう事になるみたいです。あ、お小遣いはもちろん支給されるそうですよ」
リヴィア生徒会長の言葉にみんながざわめく中、メリーナは嬉しそうに手を上げて質問する。
「つまり、散策って事は、お金を持ってみんなで街の色々な所に行って、楽しんでも良いって事ですか♡」
「引率は付いて来るけど、まぁ、そういう事よね」
リヴィアの言葉に会議室が明るい笑い声に包まれていった。
お読みいただきありがとうございました。未の章より更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。
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