えへへ、バレちゃった♡私って忘れっぽいから
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「愛らしい?私は外見の事など言ってはいないぞ。私の情報はアルカディアへの潜入の為、アーティファクトにより偽装し隠蔽されている状態だったのだがな」
サンテラの説明にエスターテは憤慨したまま言い返す。
「だからって、メリーに化物はないでしょう!」
そう言うと、エスターテは自身の部族に伝わる神聖魔法を使った二起脚蹴りをサンテラにお見舞いした。
「邪魔だ!」
サンテラは初撃を食らいながらも二撃目はエスターテの足首を掴み、その勢いのまま後方へと放り投げた。
「エスちゃん!」
エスターテの言動に少し呆気にとられていたメリーナだったがブレスレットを黒いブレードを持つレイピアへと変化させサンテラに向かって行く。
サンテラも腕輪を槍の一種である戟へと武器化させメリーと対峙する。
「何だ貴様は、先程の娘と違って素人に毛の生えた程度の剣技ではないか?・・たしかに進化途上か」
そう言いながらも目の前の少女に自身の三種の切っ先から放たれる技が全て躱されるか、黒いブレードによっていなされていた。
(身体能力は化物クラスか・・)
サンテラがメリーナの力量を見極め様としているとメリーナが突然、思い出したかのように黒いブレードに神聖魔法を送り込む。
「まさか・・、忘れてたのかい?」
「えへへ、バレちゃった♡私って忘れっぽいから」
メリーナの余りにもこの場に不釣り合いな台詞にサンテラは逆に恐ろしさを感じとっていた。
(手下達もかなり苦戦している・・あきらかに劣勢だね)
その時、背後から再びエスターテが回転跳び蹴りを放つ、サンテラは蹴りの力を受け流し間合いを取り直す為に横跳びをする。
(くっ!これ以上神聖魔法によるダメージが蓄積されるとヤバいわね)
少し回りを見渡し周りの状況を確認すると。
「・・ここでの滞在はここ迄の様ですね」
サンテラは悔しそうにつぶやき、そして魔法の詠唱にはいる。
「フュージョン!」
その叫びと同時にサンテラの馬車停にいた赤いたてがみの黒馬は光輝き、激しい跳躍と共に大空に舞いあがると大講義室の屋根を突き破りサンテラの隣に舞い降りてくる。やがて光り輝く二体の廻りの空間が渦巻いて1つに吸い込まれていき、巨大な半人半馬の槍闘士の姿となった。
貴賓席ではサンテラの手下たちは教諭や生徒会委員に半数以上が倒され、数名の教諭達によって巨大な半人半馬の姿になったサンテラの回りを取り囲んできていた。
「撤退する」
そう叫ぶとサンテラは戟を一閃させ教諭達を蹴散らし突き破ぶった屋根から大空へと部下と共に舞い上がる。
「みやげだ!」
そして眼下に見えるアルカディア魔法学園に向かって自身の最大広域古代魔法を詠唱しようとする。
「やらせないよ!」
自身の馬上には完全に気配を消していたメリーナがまたがっていた。
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