こんなに愛らしい♡メリーになんてこと言うのよ
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「緊急事態宣言、総員、魔法防御態勢に入れ」
危機的状況を察したポーラ学長が声高に叫ぶ。
教員、生徒達で防御系魔法が使える者は最大防御魔法の詠唱に入る。
「スロウ」
教諭のセージを始め、時魔法の使い手たちがいっせいにスロウのを貴賓席の二人に放つ。
が、しかし、その魔法は術者たちに跳ね返されてしまう。
「反射魔法か、時空魔法の使い手だ。攻撃魔法はひかえる様に!」
学長の言葉の直後に教員や生徒たちは、いっせいに防御系魔法の物理防御力や魔法防御力を高める魔法を展開する。
「流石はアルカディア魔法学園、なかなかの対応能力ですわね。しかし、これの対応は出来ますかしら」
マドラスの女性ギルド長は長い詠唱を始めた。
「させるか!」
戦闘系の教諭達がいっせいに貴賓席に向かって跳びこんでいき、他の教諭達は生徒たちの避難を促す。
しかし、貴賓席に座る他の首長やギルド長が跳びこんできた教諭達に襲い掛かっていく。
「ギガ・フェウ!」
マドラスの女性ギルド長の叫び声と共に大講義室内は全体魔法による、どす黒い炎に包まれていった。
「メリーチェンジ!」
メリーナは騒然となっている大講義室内で、最終形態の赤髪の癖毛のショートヘア、濃いピンクの瞳、口元から小さな牙のあるメリーナへと変身すると、隣りの席のエスターテもナックルダスターを両手に装備し神聖魔法の白いオーラを全身にまとった臨戦態勢の状態にすでになっていた。
「いくわよ、メリー」
エスターテは、そう叫ぶと黒い炎の中、教諭達に続いて貴賓席に向かって跳びこんでいった。
二人が貴賓席に飛び移ると、マドラスの女性ギルド長が冷たい微笑を二人に向けていた。
「やっと会えたわね、化物達に。インダラを倒したのはどちらの方かしら」
回りの激しい戦闘状態をまったく気にもとめずに二人に歩み寄って来る。
「私は、「夜明けの爪」十二魔将が一人、ケルピーのサンテラ。貴方たちの情報を全て調査させてもらいます」
そう言うと、サンテラは二人を睨むように見つめる。
「エスターテ・ハーベスト、モンク属性、神聖魔法使い、基礎能力値52、最大能力値測定不能」
エスターテを驚かせるかのようにつぶやくと、次にメリーナに意識を集中させる。
「・・、何?メリーナ・フレヴァリ。属性、測定不能。魔法、測定不能。基礎能力値、最大能力値、共に測定不能。あなた何者なの?」
サンテラが得意とする情報調査用魔法が全く通用しないことは、過去にわずか一度だけだった。
今度はメリーナがつぶやく。
「サンテラ・ハルバーディア、水、太陽、光、炎属性。情報調査用魔法、幻影魔法、黒魔法。基礎能力値99、最大能力値249。シークレット固有ギフト「うなじフェチ」」
サンテラは、その言葉に凍りついたように固まってしまっていた。・・やがてメリーナを不気味な者を見るように凝視して、一言つぶやく。
「・・化け物」
その一言にエスターテが憤慨して言い返す。
「こんなに愛らしい♡メリーになんてこと言うのよ」
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