会長の匂い、私は大好きですよ♡
更新いたしました。
「この度は学園復帰おめでとうございます。 順調にご回復なされた様子、一同とても嬉しく思っております」
生徒会会計のミハル・シルバが皆を代表して生徒会長のリヴィア・テンプルに声をかける。
「ありがとう。しばらくの間、静養しておりましたが、本日より学業に復帰の許可が下りました」
放課後の生徒会会議室でリヴィアは生徒会委員全員にむかって深々と頭を下げた。
「本日の議題は、長期治療を余儀なくされたジョフリー・ヴィジル副会長と書記のウジェーヌ・カステラン・・の後任人事を執り行おう事とします」
一同が注目する中、リヴィアは言葉を続ける。
「副会長に体育委員長のアウラ・ヴェレーノを、書記には風紀委員長のルシア・ラヨを推薦したいと思います。そして、一年生からの進級前早期抜擢となりますが風紀委員長にはエスターテ・ハーベスト、体育委員長にはメリーナ・フレヴァリを推薦したいと思います。なお、メリーナ・フレヴァリには会長補佐も兼務して頂きたいと考えています」
リヴィアの発言に皆がどよめく中、エスターテとメリーナはお互いに顔を向けると驚きの表情で見つめ合っていた。
唯一の男性の執行部となったミハル・シルバは、しばらくの間、ざわめく委員会メンバーを見渡した後、大声を上げる。
「生徒会長の役員人事を承認しますか?」
その声に静まり返った委員会メンバーは一斉に声を上げる。
「異議なし!」
「ありがとう。では四人は前に出て就任の挨拶をお願いします」
リヴィアの言葉に促され四人はそれぞれ挨拶をした・・が、最後のメリーナの挨拶だけは皆が笑いに包まれていた。
「お呼びですか生徒会長」
リヴィアに呼び出されたメリーナは、別の場所に新設されていた生徒会長執務室に入室した。
そこは、以前に比べると随分狭く、私室に近い配置となっていた。
「メリーナさん、ありがとう」
リヴィアの第一声は感謝の言葉だった。
「いえ、会長こそ大変な目に遭ってしまって・・」
メリーナが少し口ごもっているとリヴィアは言葉を続けた。
「ウジェーヌの仇を討ってもらって、あなたには感謝の言葉しかないわ。ウジェーヌは神聖魔法の使い手だったの」
「エスちゃんと同じ属性だったんですか?」
「古くからの友人でルームメイトだったのよ。属性は正反対だったけど、とても気が合っていたの。貴方は守ってあげれたけど、私は・・」
そう言うと、リヴィアの瞳から涙がこぼれ落ちてきた。
「でも会長は最後まで魅了をレジストしようとしていた。だから治療も早かったと学長からお聞きしました。・・どうか自分を責めないで下さい」
そう言いながら思わずメリーナはリヴィアを抱きしめていた。
「ありがとう。・・本当にありがとう」
「・・会長の匂い、私は大好きですよ♡」
二人はいつまでも寄り添いあっていた。
お読みいただきありがとうございました。もう少しの間は毎日更新を予定しています。
もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。




