表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/35

学長の私室でカウンセリングしてもらってたの♡

午の章、更新いたしました。

 「夜明けの爪」十二魔将侵入の翌日の早朝、メリーナはようやく魔法学園の学長室から解放され寮に戻って来た。


「ただいまエスちゃん♡」

ドアの音に振り返りメリーナの姿を確認するとエスターテはホッとした表情ですぐに声をかけた。

「やっと解放されたのね・・え、元に戻ってるじゃない」

「それね。元に戻ってるように見えているだけなんだって」

「?意味が分かんないけど」

「空間魔法の使い手の学長の説明では、ちょっと難しいこと言われたからうまく言えないかもしれないけど・・、私と赤髪の私の間にエスちゃんやみんなの姿があってそれが見た目のこの空間で重なっているんだって」

「なにそれ、大丈夫なの?」

「その全てが私なんだって。だから今は元の私が重なりの先頭にいるって事みたい?」

「もう元には戻れないの?」

「私の固有ギフトが消滅しない限りこのままだって。まあ、ギフトの消滅なんて有りえないらしいけど・・」

「それにしても、なんでこれだけ時間がかかったの?」

その質問にメリーナは少しおどけた様な顔をして頭を掻きながら小声で叫んだ。


「メリーチェンジ!」

そこには、「ポーラ・プティ学長」の姿があった。

驚くエスターテに学長の姿でウインクしながら答えた。

「一晩中、学長の私室でカウンセリングしてもらってたの♡」

「えーっ!あの学長の!」


エスターテが驚くのも無理はない。アルカディア学園の学園長それは見た目年齢不詳のハイエルフ族の女性で、長い銀髪、青と緑の異色瞳、肌は透き通るように白く、学園の全体行事の教示でしか姿を見せない。

その様な存在が目の前でメリーナとして語っているのだから・・。

「もう、あなたって子は・・」

エスターテが呆れたように溜息をつくと、ポーラ・プティ学長のすがたのままメリーナの口調で言葉を続ける。

「エスちゃん♡も英雄の素質を持った「お姫さん」なんだって?」

「学長が喋ったの?メリーには個人情報なんて存在しなくなってるね」

少しすねて睨むような眼でメリーナを見つめると、あわてて変身をとく。

「メリーチェンジ」

いつものメリーナに戻ると何度も頭を下げながら謝る。

「ごめん 、ごめんね。エスちゃん♡」

「もーぅ!ごめんは一度でいいの」

エスターテはそう言うと、二人で顔を見合わせ笑いあってしまっていた。



学生たちが講義を受けていた頃、学園都市の運営理事会が行われていた。

「再び、魔の統治が始まってしまうのでしょうか?」

市政の統括責任者のヴィクター・ロングが苦々しい口調で意見する。

「確かにこれまで数百年ごとに聖の統治と魔の統治が繰り返されてきた。魔の統治は力の統治。そして、聖の統治は規律と秩序の統治。本来なら力では魔の方が圧倒的に有利なのだが、力の支配は長く続かない。おかげて聖の力を中心とした種族間の共生の統治というべき今が有るのだが、魔の力が集結すればやはり、長くは続かない」

ポーラ・プティは遠くを見つめる様に言葉を発し、皆を見つめなおすと更に語りかける。


「しかし私は、はっきりと希望となるものをこの目にしました」

そう言うと静かに立ち上がり皆に対してブリーフィングを開始した。





お読みいただきありがとうございました。もう少しの間は毎日更新を予定しています。


もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ