メイド長でも治せない怪我になっちゃうのか
気が付いている人もいると思いますがエピソードタイトルはすべてそのエピソード内からとっています!
「いいですか?エリス様、剣は危ないものなんですよ?もし誰かにあててしまったら大怪我を負ってしまいます、そしたら私でも治せません」
メイド長は窓から手をはなし、人差し指を立ててエリス様に説教をしている
いつもなら可愛い~とか思えるんだけど今は微塵もそんなことは考えられない
「そうなのか、メイド長でも治せない怪我になっちゃうのか、」
エリス様は下を向いてそう言う
「そうです。なので剣を使うのは後5年は経って方にしましょうね?いいですか?」
「わかったよ、メイド長がそういうならそれが正しんだな」
エリス様、そいつが言うことが全て正しいというわけではありませんよ……今回は正しいかもしれませんが……
「えらいです!そんなえらいエリス様にはこれを差し上げましょう!」
そう言ってメイド長がエリス様にクッキーを渡した
「ありがと!メイド長!」
「部屋に戻って、手を洗ってから食べてくださいね?」
そう言いながらメイド長は首から下げている魔道具を触る
「わかった!」
エリス様はクッキーをもらった瞬間笑顔になって部屋に戻っていった
なんて吞気なんだ……羨ましい!
そして私はしれっと部屋の中に剣を投げ入れて、エリス様を追いかけようとしてメイド長に捕まった
「何逃げようとしているんですか?あなたにはまだやるべきことがあるはずです」
「そ、それはエリス様の護衛ですよね……エリス様を守るのが仕事ですので……」
私には護衛という重大任務があるのだ!だからこんなとこで捕まっているわけにはいかないんだ!
「先ほど別の者を呼びましたので護衛は心配ありませんよ?ルニカ君?」
恐ろしい……笑顔なのに恐ろしい!
「で、では私のやるべきこととは……何ですか?」
私がおびえながら言うとメイド長は笑顔になってこう言った
「陛下に今日あったことの報告です。」
とびっきりの笑顔で言ったメイド長とは裏腹に私の顔は真っ青になっていた
あぁ・・私真っ二つになるかもしれません