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今日という日を大切に。
「このネックレスを君に譲るから、これを僕と思って大事に持ってほしい。」
彼は、自分の首につけていたネックレスを2つ私の首につける。1つは、長方形の形で真中に小さく丸い石がはまっているもの。2つ目は、ドックダグ。彼の名前が書いているもの。
今までの出来事が走馬灯のように蘇る。おもわず涙が流れる。
「ちゃんと戻ってくる?」
「もちろん。絶対に戻ってくるよ。君のこと本当に大好きだから。」
と彼は私のおでこにキスをする。
「じゃあね、行ってくる。」
私に背を向け、私の元から去っていく。ラジオからニュース報道が流れる。
『えー、速報です。数々の犯罪を犯していた極悪グループ全員を逮捕とのことです。○✕警察署前から中継が繋がっています。◯◯さーんお願いします。』