第四話
第四話です。
『能力発動、時間作成!!』
能力を使った時、水晶の中で起こったことは『自分』が『もしそこにいたら』という時間の作成だった。
つまり奇妙だが、城ヶ崎を助けに行くっていう意思が強く反映したのか水晶の中にいたのた。そう、俺のコピーのようなものが現実世界で城ヶ崎を助けに行ったのだ。そのコピーは先程つけた強化アイテムをとうして視覚も感覚も共有されている。VRをつけていると表現したほうがわかりやすいだろうか。
「うは、すげー
俺VRなんてやったことないよ
おい、アリシアこれはどうゆうことだ?」
「これこそが時間作成です。
でも気よつけてください、自分のコピーが受けたダメージは樹さんにも同じダメージを受けてしまいます。ですので、コピーの死は樹さんの死です。」
「ま、まじかよ」
―――現実世界にて
「ああ、なんだこいつ?」
と、城ヶ崎を手にかけていた男子生徒が言った。
「その子から手を離せ」
「え?誰?」
城ヶ崎が不思議そうに言った。それはそうだ俺と直接話したのはこれで初めてだからだ。
「ああ、樹ね、君も混ざって行く?」
佐東が言った。ああ?入るわけねぇだろ。
「ちげぇよ、助けに来たんだよ
城ヶ崎を助けに来たって言ってんだよ」
佐東が俺を睨みつける。
「ああ?私がお前に負けるわけねぇだろうがよぉ
『能力発動、強制支配』」
え、い、今聞き間違いか、こ、こいつ今、能力発動、と、言ったのか?
同じ能力者だと
佐東が能力を使った瞬間城ヶ崎を襲っていた男子生徒が一気にこちらに来た。
「な、なんだとーー
きいてねぇよ」
一瞬で囲まれた。
相手が能力者なら俺も出し惜しみはしねぇ
『能力発動、時間改変過去』
佐東が能力を発動させる前に戻った。能力が発現する前にやってやるッッ
だがしかし、状況は変わらなかった。
変わらなかったというのは、佐東の能力は先程と同じ状態だった。もちろん時間を戻したので、佐東の記憶や周りの人の記憶は戻っているしかし、依然俺は時間を戻す前と同じ操られている複数の男子生徒に囲まれた状態なのだ。
「うおおおおおぉぉぉぉ!!」
俺は蹴られ、殴られを繰り返えされた。
「ボキッ」「バキッ」「ゴリッ」
自分の身体からは聞いたことのないような音が聞こえてきた。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」
や、やばいぞーやばすぎる何か打開策はないか?
たとえ時間を飛ばしてもおそらく俺が死んだという『結果』だけを残すのではないか?もう俺に打つ手はないのか――
何かないか?何か?
考えろ!!
俺は急に冷静になった。
なんだよあんじゃねぇかたった一つ方法が、
それは――
『能力発動、時間改変過去!!!』
簡単だ相手が強いなら
自分がもっと強くなればいい
今のままでは勝てない。時間がほしい。
一週間前に戻した。その間でレベル上げる
目の前が真っ暗になった。これは、一週間前の夜だ。
自分の部屋で寝ていたのだ。
「よし、戻ったんだ」
現実世界で時間が戻ったことを確認すると、俺はVRのような装置を外した。
「大丈夫ですか?」
「アリシア」
アリシアを見た途端ホットした。
時間を戻したが、それは現実世界だけなので異世界にいる俺のダメージは受けたままだった。
一週間時間を戻した。
水晶の中は城ヶ崎が転校してくる前だ。
「樹さんとりあえず回復を」
「ああ、頼む。」
『ヒール!!』
「体の傷がひどい、今日一日は安静にしておくことをおすすめします。」
「ああ、わかっている
今日一日は分析と対策でで明日からはレベル上げをする」
これはテスト一週間前のだいたいの俺のスケジュールに似ている。
一日目は各教科の分析でそれ以降はワークやらプリントやらで演習を積む。
「アリシアはどう思う?」
「いいと思います。私も協力させていただきます。」
よしまずは、分析だ。佐東はなぜ能力を持っていたのか?そして、なぜあの時時間を戻したのに、佐東は能力が発動しっぱなしだったのか?
「アリシア、俺の能力ってなぜ開花したんだ?」
「それは、現実世界から急に異世界に来たから。その来る瞬間に発生した『バグ』だと思はれます。
ちなみに異世界人は神からのギフトとして能力が備わって生まれてくることが稀にあります。ですが、私の場合はありませんでした。
ざーーんねん」
つまり考えられるのは一つか、もともとは異世界人だったが、何らかの影響で現実世界に逆転移したということ。あくまでも推測だがな。これは本人に聞いてみることにしよう。
問題は次のなぜあの時時間を戻したのに、佐東は能力が発動しっぱなしだったのか?ということだ。
「なあ、アリシアもさっきの戦いを見ていたのだろ?なにか相手の能力についてわかったことはあるか?」
「はい。もちろん見ていましたとも、その、佐東?さんという人の能力はどうやら指定した相手を『支配』できるという物です。
佐東さんの相手を支配する能力と樹さんの時間改変は別次元の能力なので佐東さんに対して能力干渉がてきない……
だと思います。」
「それなら俺のことを支配すれば一発なんじゃないか?」
「おそらく佐東さんも試したでしょう。しかし、樹さんは本体ではなくコピーだったので支配されなかったということです。」
「そうか!」
だから佐東も俺への能力干渉ができない。
つまりお互いにお互いの直接能力で干渉し合うことができないってことか。
そういえばもう一つ気になったことが、一週間前に時間を戻したんだよな?
だとしたら城ヶ崎が転校する前を覗けるじゃないかちょっと興味あったんだよねー
俺の一週間前の城ヶ崎を水晶で見てみた。
しかし―――
「おい、何だよこれ
異世界じゃねーかー」
そう、城ヶ崎は一週間前、異世界にいたのだ。




