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第二十九話

第二十九話です。

「アリシア!早く特定を!!」


「今やってます!あ、ありました!」


 アリシアが水晶で城ヶ崎の位置を示した。

 その方角はここから少し遠い。

 約16kmに位置する。

 だが、場所がわかった。ここからバスや電車やらで移動して20分ってどこだろう……

 いや、遠いわ!城ヶ崎死ぬぞ!


 そうだ!

 ここは王室。それに、ここは実力主義の街。

 空間移動系能力者がいてもおかしくない。


「ギル!アーサー!この街から移動系能力者を探して来てくれ!!」


「「おう!」」


 頼むぜ間に合ってくれよな



 ◇



「ああ、ああああああああああぁぁぁぁっあっあ!!!」


 し、死ぬっ

 やばいやばいやばい


「次…」


 次は包丁が中指に掛かっても例の記憶が現れることはなかった。


 ギチギチギチ


「あっあっづあ!!」


 もう、どうにかなりそうだ。狂ってしまいそうだ。

 死にたくても死ねない。こいつは死ねないように私を拷問している。

 なんだよくっそなんなんだよーっ!私が何かしたのかよぉー!!

 ああ、もう嫌だ。死にたい。死なせてくっ…れ…




 な、なんだろう?

 とても気持ちいい。

 さっきまで苦痛というなの地獄を味わっていたが今は違う。フカフカのベッドで寝ている感じがする。

 私は死んだのか?死ねたのか?

 いや、違う。これは!


「だぁぁぁ!!」


「お、やっと起きた。」


 どうやら私は病室のベッドで寝ていたようだ。

 勢いよく飛び起きたら。ドキドキ。

 春夏冬君がいた。


「ギョエエーなんで春夏冬君が!?」


 すると春夏冬君が


「なんでって友達でしょ」


 と、春夏冬君自身と私を指で行き来する。


 でも、ちょっと待って真由美はどうなったんだ?


「ねー春夏冬君。私、どうやってここまで来れたん?」


「あーそれはですねー」


 そして、春夏冬湊はこれまでの経緯を城ヶ崎に伝えるのだった。

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