第二十話
第二十話です。
私、城ヶ崎琉奈今日から私立天陽高校に転校。
ピッカピカの転校生です。
「楽しみだな〜」
ドカッ
「いったたた」
城ヶ崎は尻もちをつきながら頭を抑える。
道角から何か出てきた。
「いってぇ
あ、パン落ちちゃったよ」
「え、あ」
つい見とれてしまった。何この展開、道角から食パンを咥えた高身長イケメンが出てきたんだけど!?
ってしかも同じ学校の制服!?
「あ、パン」
城ヶ崎はパンを拾い上げる。
「あ、どうもっす」
「君ー名前なんて言うの? 私、今日から転校生で――」
「春夏冬 湊っす。 春、夏、冬って書いて秋がないからあきなしで、さんずいにかなでって書いてみなと。二年三組っす。」
「あきなしって珍しい苗字だね」
「まぁよく言われます。」
「あ、私は城ヶ崎琉奈。城にちっちゃいケって書いて崎って書いて流って書いて奈ね」
「あ、はい
全然わからないですけど
まぁいいや、俺今日日直で急いでるんでじゃ」
そう言って春夏冬君は走って行ってしまった。
「うん、またねー」
なんか先生から色々説明があるらしいし私も急ごっと
◇
私は職員室に行き担任の先生に学校内のルールや頭髪検査の確認などの説明を受けた。
ここ、私立天陽高等学校は全校生徒二千人を超えるマンモス校だ。
二年生は一組から十五組まであり、色々な部活、色々なコースが存在する。
私は普通科の二組。普通科は一組から九組まである。その他は……忘れちゃった。
さっき会った春夏冬君は三組と言っていたのでひょっとしたらまた逢えるかもしれない。隣のクラスだからね。ちょっと期待する。
私は先生に二組の教室まで案内された。先生は男の人で数学科の先生らしい。
さぁこういうのは第一印象が大事、笑顔で元気いっぱいに自己紹介。愛想よくしなきゃ友達だってできないしね。
ワクワクドキドキ。
ホームルームのチャイムが鳴った。
まず、先生が教室に入り、「はーい、みんな席につけー。今日は新しくこのクラスに入ることになった転校生を紹介するぞー」と言って転校生が来ることにはしゃいでいた生徒達を黙らせる。
「じゃあ、城ヶ崎さん自己紹介を」
第一印象、第一印象、第一印象
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔
「今日から皆さんのクラスに入ることになりました。城ヶ崎 琉奈と申します。好きな物は甘い物で嫌いなものは勉強です。これからよろしくお願いします。」
笑顔?かな?
男子達から歓声が上がった。どうやら心配していた事は大丈夫だったみたい。
仲の良さそうなクラスで安心した。先生が「じゃっあー城ヶ崎さんの席はあそこね」と席を指定したので素直に移動する。
ホームルーム終了のチャイムが鳴った。
「はーい今日のホームルームはこれで終了でーす。みんな城ヶ崎さんと仲良くしてあげてねー」
「あ、お隣の方私、城ヶ崎琉奈といいます。これからよろしくお願いします。」
少し怖い顔をした気がする。
隣の席の人というのは茶髪のボブで黒い瞳の女の子だ。
「うんよろしく、私は佐東さくら」




