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第二話

第二話です。

 佐東のいじめを止めようとして一歩を踏み出した瞬間―――


「うわわわわぁぁぁ!!」


 突然目の前がまばゆい光で包まれた。

 そう、これは異世界転移だ!


「・・・きて・・」

「・・きてくだ・・・」


 な、なんだ?


「起きてください!!」


「う、うぐっ」


「勇者様起きてください!」


 目を開いた瞬間そこにはシスター?のような修道服を着ている女性がいた。

 金髪ショートで青い瞳それはとても可愛く、天使じゃないかと思うくらいだった。


「ここは……何処だ?……」


「ごめんなさい貴方はこの世界を救う勇者様として召喚されました。」


 ごめんなさい?……


 よく辺りを見ているとここは洞窟のなかだ。

 そして―――


 『ヴォォォォンン』


 なんだ!?


 そこにいたのは赤色の大きいドラゴンだった。


「勇者様逃げてッッ!!」


 そのドラゴンが俺に向かって火をふいた。

 しかし俺は俺のことを召喚したシスターに助けられた。


「って……」


 シスターは俺を助けるのが間に合わなかったのか足を怪我した。

 すごい怪我だ、ドラゴンが放った火をもろにくらってしまったのかシスターの右足が焼けて黒くなっている。


 その瞬間俺は怒りに近い決意のようなものが芽生えた。


「ああ、いいぜ!俺が召喚されたのなら、俺が勇者なのなら、俺が男だから、このシスターをこの女の子を助けなければいけない!この子は俺を助け、俺に賭けてくれた。だったらよぉーやるしかないわなぁー」


 よし、まずは自分のステータスの確認だ。


「シスター!!俺のステータスを教えろ!!」


「はい、あ、貴方の能力は"時間改変タイムオルター"です!!」


 つ、強いすぎない!?

 時間改変ってなんでもできんじゃん


 とっさのことであまり覚えてないが"時間改変"について自分の中でそれをイメージするように念じた。


「能力発動、時間改変タイムオルター!!!」


 どうやら能力がうまく発動することができた。

 能力を発動したとき、時間を飛ばしたらしく

 気づいたら自分はボロボロのシスターを担いで知らない村にいた。

 俺自身もボロボロだった。


「いったぁーー!!」


 痛みが生じた。

 そして、その痛みに気づいたとき、俺はそのまま気絶してしまった。  



 ―――三日後




「はっっーーーーはぁ、はぁ、はぁ、」


 気づいたら小屋の中のベッドの上にいた。

 内容は覚えてないがひどい悪夢を見た気がする。


「どこだここ?」


「気づきました?」


 隣には俺のことを召喚したと思われるシスターがいた。


「大丈夫ですか?3日は寝ていたと思うんですが……」


 俺、そんな寝てたの!?


「ええ、でも大丈夫です。私が回復魔法で直して差し上げましたから。」


「そうなんだ、ありがとう。ああってか君の怪我は大丈夫なの?」


「はい、私には自己回復魔法も使えますから。しかも最上位クラスですよ。」


 自分が助けた子が無事で少しほっとした。


「それはよかった」


 よし、じゃあまず少し落ち着いたところで状況整理から始めてみよう。


「今の状況をまだ、把握しきれてないからちょっと状況説明が欲しいんだがいいか?」


「わかりました。では、まず私が貴方を異世界召喚しました。ほっっとーーに申し訳ありません」


「現実世界に戻れるなら別に構わない。戻れるよね?」


「ま、まぁ一応魔王を倒したら?」


 あるあるの展開か、ってこのシスター絶対確信持ってないだろ

 つーか今気づいたけど俺、制服のまま転移してるし


「そして、貴方の能力は時間改変タイムオルターです。能力の詳細としては、時間の操作です。時間を飛ばす、時間を戻す、そして時間を作るです。時間停止はできません。ちなみに私をドラゴンから救ってくれたときは時間飛ばしを使いました。怪我をしたのは時を飛ばしたさいに『ドラゴンを倒す』ではなく『ドラゴンから逃げる』という結果の方向に能力を使ったからだと思われます。もう少しわかりやすく言うと能力を発動しないときはドラゴンから逃げるとき、普通にダメージを食らってしまいます。その時間を飛ばしたから『結果』としてダメージを受けてしまったということです。ここの『能力を使う方向』は設定できず、自動的に決められるようです。」


 なにやら、複雑な能力だなー


「なので、あのドラゴンは倒したのではなく逃げたということになります。」


「なるほどー」


「そのー"ドラゴン"って一体何なんだ?」


「あのドラゴンは赤色の体で主に炎属性の技を使って攻撃してきます。レッドファイヤードラゴンといいます。あのぐらいのドラゴンでしたらランク7ぐらいですね。」


「そのランクってどこまであるんだ?」


「ランクは現時点でランク10まであります。」


「じゃあ今の俺のランクはいくつなの?」


「貴方様のランクは2でございます。」


 2かぁ〜

 さっきのレッドファイヤードラゴンとの戦闘でランク1から一つ上がってランク2ってとこか。


「じゃあそのーレッドファイヤードラゴンはけっこう強い方なのか。」


「そうですね。まぁ、私はランク8ですけど。」


 と、シスターが自慢気に言った。


「あっははは」


 俺は苦笑いするしかなかった。

 じゃあ俺のこと召喚なんてするなよな〜


 シスターが話をそらすかのように言う。


「あ、そういえばお互い名前を名乗っていませんでしたね。」


「ああ、そういえばそうだな。俺は沢城樹だ!樹って呼んでくれ」


「はい、樹さん」


「私の名前はアリシア、シスターです。」


 ふーんやっぱりね


「そういえばここはどこなんだ?」


「ここはコユネヤマ村です。山々に囲まれている土地に村があるって感じです。」


「コユネヤマ村かー」


 んん?

 なんか大事なことを忘れているような―――


「そういえば城ヶ崎さん!!

 い、今って現実世界の様子見れる?」


「はい、見れますよ。この水晶を覗いてみてください。」


 そう言ってアリシアは持っていたバックの中から大きな水晶を出し、机の上に置いた。


 俺はその水晶をおそるおそる覗いた。


 その水晶の中に教室で一人ぼっちになっている城ヶ崎の姿が映った―――

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