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第十三話

第十三話です。

「・・・・きて

 起きてください・・・

 起きてください樹さん」


 なんだ、女の声だ。

 アリシアか?


 アリシアは俺を昼寝から起こすように体を揺らす。


「はっ」


 起き上がったら道に倒れていた。男と戦ったであろう店の前の道だ。


「なにしていたんですか?中々帰って来なかったから心配したんですよ?」


「ああ、ごめ…

 いてっ」


 頭痛がしたので頭を抑える。


「大丈夫ですか?」


「ああ、へーきだ。少し頭が痛いだけだ。」


「そうですか。では、一度宿に帰りましょう。」


「そうだな」


「帰ったら何があったかちゃーんと聞きますからね」


 アリシア少し怒ってるな。


「ああ」



 ◇



 その後、宿に戻ってアリシアの治療を受けた後、ギルとアーサーを混じえてみんなで机を囲んだ状態で事情を話した。

 俺を襲ってきた謎の男、姉貴と言う人物のこと、それと覚醒についてだ。

 彼が言っていたクライアントというのは言わなかった。

 俺の能力を知っていた以上この中に裏切り者がいると考えられ、泳がせることにしたからである。


「しっかし大変だったな、覚醒ってどんな能力なんだ?」


 俺は覚醒した能力を使っていた時を覚えていない。


「いや、それが記憶が曖昧でわからないんだ」


 それに、ギルが裏切り者かもしれないから知っていても言わないがな。


「そうかじゃあ樹のステータス見せて。」


 自分のステータスなんて見たことないな

「いいよ」


「じゃ、ステータスオープン」


 ギルがそう言うと目の前に映像のような形で自分のステータス値が出てきた。


 名前:沢城樹

 年齢:17

 ランク:5

 体力:75/100

 魔力:0

 能力:時間改変、時間作成、????


「このー魔力0って?」


「魔法が使えないってことだよ」


 なるほど、俺は能力一本でやっていかなきゃいかないのか。


「覚醒したのってこの????じゃないのか」


 ギルが指摘する。


「たしかに、でもなんで????なんだ」


「樹さん、能力をもう一度使うかことはできないのですか?」


「ああ、何度か試したができなかった。」


「絶体絶命の状況で覚醒したのならそれが能力覚醒のキーなのでしょうか」


 アリシアが考察する。

 絶体絶命の状況での限定発動か、あるかもしれない。


「では、もう一度絶体絶命の状況になったら覚醒するんじゃないんですか?」


「じゃあ絶体絶命の状況を作ってやろうか?」


 アーサー冗談はやめてくれ。


「まーそんな絶体絶命の状況なんて滅多に起きないよなー」


 と、ギルは座っていた椅子を斜めにしながら両手を頭の後ろにかける。


 ふと、今のギルのセリフがフラグに聞こえた。

 まさかとは思うが……


 「ねぇねぇ次はアリシアのステータスを見せてよ」


 ギルがアリシアのステータスを尋ねた瞬間―――

 バリンと急に部屋の窓が割れた。

 やっぱりかー

 割れたところからアクロバティックにたくさんの兵士が参上した。

 全員鉄の鎧を着用していて、盾と剣を装備している。


「奇襲だ!!」


 アーサーが大声で宿にいるみんなに知らせる。

 下にいる人達はパニックに陥っていた。


「おいおいまじかよ

 再び敵かよ」


 今日は厄日だな。

 アリシアの回復魔法のおかげで多少は戦えるはずだ。

 そして、アーサーとギルはアリシアを守るように襲ってきた兵士を次々と倒していく。


「勝負だ。おっさん、敵を多く倒したほうが勝ちだ」


「お、いいぜギル次は俺が勝たせてもらうぜ」


「樹は休んでていいぜ

 ここは俺とおっさんがやる」


「おっさん言うなアーサーだ」


 お、この二人共頼もしいじゃないか。


「俺とアリシアは下で避難誘導をしてくる

 頼んだぞ二人共」


「ああ、任せな」


「アリシア、行くぞ」


「はい」


 俺とアリシアは宿の下に出ていったがそこには居たはずの人々は既に存在しておらずその代わりにギルとアーサーが戦っているような兵士で埋め尽くされていた。


「な、なんだこれは」


 場所がバレたということはやはり、裏切り者がいるのか?

 いや、今はそんなこと考えてる暇はない。


「くそっ」


 ギルとアーサーに現状報告を伝えに上に向かう。

 上に着いたらギルからも新たな報告が上がった。


「樹、こいつら既に死んでいるぞ」


「ギル、どういうことだ?」


「だから、死体の状態で襲ってきているんだ。まるで、ゾンビのように。」


 死体が動いていると言うのか。

 俺はここであることを思い出した。

 そう、覚えているだろうか昼間に俺にギルドの場所を教えてくれた女性だ。あの人は既に死体でまるで操られているようだった。

 もし、同じやつの仕業だとしたらやばいぞ。俺が殺した男を操ってくるに違いない。

 そして、操っているのはおそらく姉貴という人物だ。

 店での戦闘のときのように遠隔で操作していたのなら厄介だな。


「おい、おそらくだが敵はさっき俺が話した姉貴だ。気おつけろ、死体の状態で俺が殺した男が来るかもしれなっ」


 ドォーンバリン

 嘘だろ、こいつ壁ごと破壊し、侵入して来やがった。

 破壊された壁には俺がめちゃくちゃにした顔面で長身の男が立っていた。


「みんな!! やつだ、俺が殺したはずの男だ!! 死体は遠隔で操作されている。本体を探すぞ」


「俺がこの男を食い止める」


「アーサー」


「大丈夫だ俺なら勝てる。本体を叩きに行け」


「わかった、頼んだぞ」


 アーサーは男の方を睨みながら軽く頷く。


「ギル、アリシア本体を倒しに行くぞ。」


「「了解」」

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