第十一話
第十一話です。
さて、仲間も増えたことだし、そろそろ城ヶ崎を探すとしよう。
「アリシア、例の水晶を出してくれ」
「いえ、その前に樹さんのギルドカードを作りたいなと思うんですが・・・
前も言いましたがこの国は実力主義なんです。この先、ギルドカードがあればそれなりに動けると思うので。」
確かに・・・
「わかった、ギルドカードはどこで作れるんだ?」
「そりゃあまぁギルドっしょ」
ギルが話しかけてくる。
お前は一応けが人なんだから寝ていろ。
アーサーはずっと寝てるのに。
「じゃあ、俺はギルドに行ってみるからギルは回復に専念しろ。アリシアはギルを見張っていろ」
「「えーーー!!」」
「二人で口を揃えて『えーーー!!』なんて言うんじゃない。俺だってなたまには一人になりたい時があるんだ。」
おいやめろこっち睨むな。
「んじゃ、そゆことで」
俺は宿の部屋を後にする。
「あ、まってくだs」
俺は部屋の扉を閉めた。
アリシアがなんか言ってた気がするが多分気のせいだ。
いや、気のせいだということにしよう。
「樹さん、転生者だから文字読めないこと忘れてます。
って言おうとしたんですが・・・」
「ま、そのうち気づいて帰って来るでしょ」
しかし、樹自身そのことに全く気づかなかった。
「さて、ギルドはどこかな?」
とりあえず街の地図を探そう。
俺は適当な店に入り、その店のカウンターにいたピンク色のショートヘアにキリッとした目つきの女性に話を聞くことにした。
この店の店員だろうか。
「あのーすいませんこの街の地図ってありますか? なんせこの街に来たのが初めてでして……ギルドに行きたいんですが・・・」
女は無口だった。
「あのー聞いてます?」
そうすると女は一言も喋らないまま奥の部屋に行く素振りを見せたので呼び止めようとしたがそれすらもはねのけて行ってしまった。
しばらくして彼女は大きな地図を抱えてが戻ってきた。
なんだ地図を探しに行っただけかよ
彼女はおそらくギルドだろう場所に指を置く。
「ここかありがとう。この地図って持っていってもいい?」
彼女は軽く頭を立てにふる。
そして、俺は彼女に手を振られながら店を出ることにした。
「後で地図、返しに行くから」
というと彼女は背後から同じような地図を出した『返さなくていい』と言っているのだろうか?俺はそう読み取り了承した。
それから彼女はなんにも行動に出なかったので多分俺の読よみは正しかったのだろう。
彼女がさっき指を指してくれた場所に向かおうとした。
だが・・・・
たどり着かない。
今気づいた。俺は方向音痴だったのだ。
今まで生きてきて気づかなっかたよちくしょー
再び俺は適当な店を選び入る。
ところが、その店は場所は違えど最初に地図をもらったところに似ている。
デジャヴか?
「すいませーん
ちょっと場所をお聞きしたいんですが・・・」
部屋の奥から人が出てきた。
出てきた瞬間戦慄した。
出てきたのはピンク色のショートヘアにキリッとした目つきで俺にこの街の地図を渡した女性だったのだ。
おかしい、地図を受け取った場所から相当遠くまで来たはずだ。
なのになぜ今俺の目の前に彼女がいるんだァァーーー!?
混乱している俺にはどうする事もできないためひとまず彼女に現状を聞くことにした。
「おい、答えろこれはどうなっているんだ? 確かに俺はお前から地図をもらい、遠くまで来た。ではなぜ俺は再びこの場所にいるんだ?」
相変わらず女は無口だ。
「答えろよ」
そう言って俺は女の肩に手をかける。
その瞬間に理解した。
つ、冷たい。
脈が通っていない。
驚いて少し強めに彼女の体を押す。
押した衝撃なのか彼女の首から血が吹き出し、頭がボトンと床に落ちる。
落ちた頭は不気味な笑顔を浮かべており、頭が落ちる前の表情と変わっていることに気づき鳥肌が立った。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
思わず悲鳴を上げてしまった。
「助けを呼ばなくては」
店の扉を開け外に飛び出そうとしたが外と中に通じる扉に見えない透明な壁があり、出ることはできなくなっていた。
「くっそ!」
その見えない仕切りを叩いたり外にいる人に訴えかけたりしたが出ることはできないし、外にいる人々にも気づいてもらえなかった。
「くっ、いよいよまずいぞ」
閉じ込められ絶望している矢先
店の奥から一本のナイフが飛んできた。
「うぐっ!!」
くらってしまった。
ちょうど左手の平にぶっ刺さり、そのまま貫通して店の壁に固定された。
ナイフが飛んできた方向から人が出てきた。
「お前、沢城樹だな?」
男だ。
長髪で長身、2mぐらいはありそう。顔にその長い髪がかかっていて表情はよくわからない。
しかし、なぜだ?
なぜ俺の名前を知っている?
「だったらどうする?」
「殺す」
ふっまじかよ。
固定されていたナイフを抜き、そのナイフを男に突きつけ言う。
「かかってきな」




