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不穏

実況:「ご覧いただいている皆さん! 今回はまだ終わりではないんです!!!!!!!!!!!!!! この後、最後に!!!!!!!!!!!! エキシビションマッチを行います!」


実況:「なんと解説が、大会で優勝した「彼女はOPEXチーム」に入れ替わり、マリンスノーの箱舟が参戦します!!!!!!」




『mjk』

『キルムーブ!!』

『まりんちゃんわからせてやれー!』




すると実況さんに何かカンペが渡された。




実況:「っと、えー、なになに。なんとー!!!!!! この試合で1位になったチームには特別にダマスカスオーナーの柿名さんから、オーナー特別賞として交通費+10万円分のお食事券が贈呈されるそうです!!!!! また、ダマスカス特別賞として、マリンスノーの箱舟のアークさんをキルした方には、ダマスカス監修のゲーミングPCを贈呈とのことです!!!」




『交通費負担が熱い』

『3人で10万でかいな』

『リオンパソコン変えたいって言ってたし頑張れ!!!!』

『エキシビションの景品が豪華で草』




実況:「各チームの皆さんには既にエキシビションの存在はお伝えしておりますので、このままマリンスノーの箱舟さんの準備に少しお時間いただき、エキシビションマッチを開始します!!!」


実況:「なおエキシビションマッチは遅延配信の規定はございませんので、視聴者の皆様は是非応援されている配信者さん達のリアルタイム視聴でもご覧ください! あ、ただ、くれぐれも他チームの動向を伝えたりしないでくださいね!」


実況:「マリンスノーの箱舟の皆さんありがとうございました! そして頑張ってください!!」


「「「お疲れ様でしたー」」」


実況:「それでは10分後に開始いたしますので、それまで皆様少々お待ちください!」




そうしてウェイティング画面に運営の配信が切り替わると、ディスボの音声が配信に入らなくなった。




実況:「お疲れさまでしたー!」


まりん:「お疲れ様です! 楽しかったです!」


ゆきは:「ご迷惑おかけしちゃってたみたいですいません…」


実況:「いやいや! 皆さんのお陰で大会は盛り上がりましたし、気になさらないでください!」


ゆきは:「ありがとうございます…」


実況:「とりあえず、アバターの設定とかあるかと思いますので10分後までに準備お願いします!」


まりん:「了解です!」




そうして俺達は運営のディスボを抜けた。


そして3人のディスボチャンネルに戻ろうとしたところ、華蓮さんから鬼のようにLime通話がかかってきていた。




「ど、どうしたの華蓮さん」


「ゆきは危ないかもしれないから、ゆきはの配信をあたしと太田さんで常時監視するからアークは自分でヨロ! 運営がブロックしたアカウントは教えてもらって既にブロック済み! じゃ!」




そう言われて通話は一方的に切れた…。




まぁ確かに少し危ないかもしれない。


あの大会運営の配信にコメントしてたぐらいだし。




華蓮さんの勢いに圧倒されつつ俺はディスボチャンネルに入るとまりんさんだけがいて、




「あ、アークさーん! ゆきはちゃんマネージャーさんと相談だってー」


「ですよね…」


「私の方も一応常時監視するってー!」


「ゆきはさんに付きっ切りになるから、俺は自分でやれって言われました…」


「ウケルー!!!! でも、なんかアークさんっぽくていいね(笑)」




するとゆきはさんがディスボに戻ってきた。




「すいませーん! しかも、なんかご迷惑おかけしちゃって本当…」


「いやいや、ゆきはちゃんが悪いわけじゃないからー!」


「そうですよー。気を取り直していきましょう!」


「そうですね! よーし! 勝つぞ!」


「アークさんどうする? 普通ムーブ?」


「そうですねぇ。勝ちに行く為に安全策を取りたいところではありますが…ここは少しご迷惑かけたお詫びもかねてキルムーブでいきますか」


「いいねいいね!!!」


「すいません本当…」


「いえいえ、そもそも負けるつもりでキルムーブするわけじゃないですから!」


「そうそう!」


「ただ今回は遅延がないので、ロビー画面やキャラピックギリギリまでは通常構成のまりんさん次元、俺が力士、ゆきはさんがスキャンにしましょう」


「おっけー!」


「実際のキャラピックは、俺が次元、まりんさんがスキャン、ゆきはさんがライフで行きましょう」


「了解! ゆきはちゃんも気にしないでね?」


「は、はい! そうですよね! 頑張ります!」


「では皆さん配信開始しましょう」




そうしてそれぞれ配信を開始した。




「さーて頑張るぞー!!」


「頑張ります!」


「てか、アークさんキルしたら特別賞ってウケない?」


「なんで俺なんですかね…。Luuさんとかですよね本当は…」


「事前に聞いてたの?」


「いえ、さっき知りました」




配信画面ではロビーのキャラピックを見たのか、




『通常構成か』

『勝ちに行こう』

『goodが解説の方にいるからチャンスある』




そんなコメントがされている。




「とりあえず、俺等はgoodさん達のチームがとってたランドマーク行きましょうか」


「おっけー!」


「あ、招待来たんで送りますね」


「なんか久しぶりに少しOPEXで緊張してきました!(笑)」


「あはは! 本当ゆきはちゃんはゆきはちゃんだわー!」




そして全チームの準備が整い、エキシビションマッチが始まった。




実況:「さーて、エキシビションはどんな試合になるでしょうか! 解説は優勝した彼女はOPEXの皆さんです!」


good:「よろしくお願いしまーす。 そうですねぇ、とりあえずは様子見じゃないかなーとは思いますけどねぇ」


エルス:「俺等のランドマークどうなりますかね?」


如月:「マリンスノーが降りるんじゃない?」


実況:「さーキャラピックが終了して、各チーム降下に移ります!」


実況:「さー画面は、ゲスト参加のマリンスノーの箱舟の柊まりん! あー!!!!!!!!!! これはー!!!!!!!!!!!!!!!」


good:「これはアークやりに来たな…まじで思い出したくないなぁーーー」


エルス:「ライフピックなんて間違いないですよね…」


如月:「うわー! めっちゃおもろそうー!!!!!」




「とりあえず被りはなさそうなんで、二人とも漁っちゃってください」


「了解!」

「了解です!」


「えっとー、漁ったらこのピンの位置集合で!」




『キタコレ』

『いけいけー!』

『なんかこっちもドキドキする』




「いいよー!」


「そしたら、ここ回って、確かここに1チームいるんで倒して、俺鍵持ってるんで宝物庫開けていきましょう」


「了解です!」




そうして俺達は前回大会の初戦のように3人で隊列を組んで一気に進んだ。




実況:「さーーーー! 全員がマリンスノーの挙動を気にする中、そんなのお構いなしにアークが進んでいく!!」


good:「あの時より、まりんさんとゆきはさんが早いっすね」


エルス:「えーー! goodさん俺等もやりたかった!」


如月:「めっちゃ面白そうじゃないですかーー!!」


good:「いや、ほら…あれじゃん? 俺等の彼女OPEXじゃん? 彼女はやっぱり大事にしてあげないとじゃん??」


「「確かにー(笑)」」


実況:「さー、アーク止まることなくチャージを繋げる! 画面は日向ゆきは! アークのチャージが開くのを待っている! 開いた! っと同時に二人が入ったー!」





するとサブPCの別窓で開いているゆきはさんの配信に例のコメントが流れた。




『yukiやめろ』

『yukiは認めない』




しかし、流石二人で常時監視しているだけあって、すぐさま削除された。




実況:「さーエキシビション、最初のファイトはマリンスノーの箱舟!! 前より強くないですか??」


good:「そうですね。アークは変わらないですが、他の二人の動きが格段に良くなってますね!」


実況:「これは面白くなってきた! さて画面はLuu! おっとLuuこれはどう考えても安地とは逆向きのような感じだが????」


エルス:「これマリンスノーの方に向かってません?」


如月:「やばいやばい! マリンスノーの周りやばいことなりそう!!」




そして俺達はその後予定通り宝物庫に向かい、トンネルを出たところで別チームとぶつかり、更に終わるころにもう1チームとぶつかりと、キルムーブしてるからいいんだけど、逆に敵が向かってくる状況となった。




「これやばいっすね…」


「忙しすぎる!!!!!!!!!!」


「目が回るようです!!!」


「このままここで永久に漁夫られる可能性があるんでちょっと離れましょう」


「キルムーブは?」


「無理です無理です! このまま続けたら囲まれてどうにもならなくなります!」


「ここ次の安地の外ですよ?!」


「そうなんですけど…これはもう狙われてるとしか思えない」


「アークさんのせいじゃない?」


「え?」


「皆パソコン狙い!」


「いや、それは流石に…え、俺?」


「よし! アークさんを囮にして逃げようゆきはちゃん!」


「そうですね!」


「ちょ、ちょっと! チャージを安地外に引くんで安地外耐久しましょう!」


「しょうがないなぁ…」


「んじゃ行きますよ!」



そして俺達はジリジリとダメージを受けてしまうが安地の外に避難した。




『yukiは無駄』




「次の次の収縮まで安地外で隠れてましょう…」


「ちょ、アークさん来てる来てる!!!!!!」


「安地外ですよー?!?!?!」


「逃げますよ! こっちです!」


「やっばー! まじウケルんだけどー!!!!!」




『yuki本当邪魔』




こうして俺達は安地外でも追われつつ、別の所で普通にプレーしていたチームを倒したところで、別のチームが来てしまい負けた。




「いやーめっちゃうけたわーー!!」


「本当ですよ…あんなに追い掛け回されたのゆきはさんのゴースティング以来ですね…」


「あの時は3時間やりましたね (笑)」


「あー見た見た!」



俺達は他のチームの視点を見ながらそんな雑談をしていた。


その間も、ゆきはさんの配信画面ではコメントと削除のいたちごっこは続いた。





そしてエキシビションマッチも終了して、第2回大会は終わりを迎えた。


ゆきはさんに不穏な雰囲気が残りつつではあるが…。


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