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いつもRinoが一緒

『もうすぐつくわ』




goodさんからディスボでメッセージが来た。




『受付でアーク宛とおしゃっていただければ』

『了解』




そして暫くすると研究室の電話が鳴った。


この電話とるの緊張するんだよな…。


だってあの受付のキラキラお姉さんたち、絶対俺のこと何コイツ? ぐらいの感じで見てそうなんだもんな…。



そう思いつつも取らないとどうにもならないので、電話を取り受付に迎えに行く。


そして受付に行くと、カッキーさんとgoodさんがソファーに座っていた。


俺が奥から出てきたのに気付いたようで二人は立ち上がり、




「やーやー! アークさんお久しぶり!」

「おっす」


「お久しぶりです」


「しかし、なんだか急に大きな事務所になっちゃったねぇ」


「僕はほとんど全く実感がないんですけどね…とりあえず案内しますね」




そうして俺が二人を会議室に案内した。


本来だったらマネージャーさんが案内するみたいだが、俺は二人とも顔を知ってるし、今回は俺が案内することになっていた。


会議室に案内して、




「マネージャーさん達連れてきますんで少しお待ちください」


「りょうかーい」




そう言って俺は会議室を出て、オフィスフロアに向かった。


中に入ると、多くの人が働いており、その一角に真剣にパソコンの画面と睨めっこしている華蓮さんがいた。




「華蓮さん、来たよ」


「あぁ! うん! 今行く!」


「まだ編集やってるんだね」


「最近は人に任せることも多くなってきたんだけど、自分でやりたいなって思ったやつは自分でやるようにしてるんだよねぇ。さ、行こっか! あ、山城さーん!」




華蓮さんがそう言うと、斜め向かい側の席の女性が立ち上がった。




「まりんのマネージャーの山城です。アークさんいつもまりんがお世話になってます」




おお、まりんさんのマネージャーさん初めて会った。




「は、はじめまして……アークです…」


「まりんはナナイロ時代から担当してて、本当今伸び伸びやれててよかったです! ありがとうございますね! 本当ナイス!」




そう言って山城さんは親指を突き立てながらニコッとした。


うぅ…。


この人もきっと華蓮さんのような陽の人だ……。




「は、はい…とりあえずダマスカスさんがいらっしゃいましたので…」


「そうだね! 行きましょう!」




そしてオフィスフロアを出て会議室に向かう廊下で華蓮さんが、




「アークは何度も会ってるんでしょ?」


「はい」


「どんな人?」


「いい人達ですよ?」


「他になんかないんかい!」


「あ、今日goodさんも来てますが、goodさんは華蓮さんが凄く好みみたいです」


「まぁじ?!」


「華蓮ちゃんこれは春の香りだね!」


「てか何であたしのこと知ってるの?!」


「え、あっと、昨年の商店街イベントの時…」


「あーーー!!!!!」


「華蓮さんみたいな小さくて元気な子がタイプだって。あのテンションで大会とか応援して欲しいって言ってました」


「応援しちゃうよー?! なんなら一番前で応援しちゃうからー!」




華蓮さんがそう言って、山城さんと二人でアハハと笑いながら歩いて行った。


あれ…。


緊張とか皆無なのかな?


む、むしろ慣れてるのか…?


華蓮さん普通に可愛いもんな…。




俺はそんなことを思いつつ二人の後をついて行き、目的の会議室に着いたので俺が先に入った。




「お待たせしました」




俺がそう言いながら中に入ると二人は席を立った。


そして後ろから入ってきた華蓮さんを見て、goodさんがガタっと後ろに一歩後ずさった。




「どうも初めまして! ダマスカスオーナーの柿名です!」

「は、初めまして…。ダマスカス所属のgoodです…」


「初めまして。Vゲージで柊まりんのマネジメントを担当している山城です」


「goodさんお久しぶりでーす! 日向ゆきはとアークのマネジメントの三好です!」




と華蓮さんが挨拶すると、カッキーさんが、




「え? good知り合い?」


「え、あ、いや、知り合いと言うか、俺が見ただけなんですが…」




いつも歯切れの良い感じのgoodさんが珍しくしどろもどろになっているので、俺が、




「あ、カッキーさん、以前アークの商店街イベントあったじゃないですか、パン屋さんのやつ」


「あったねぇ!」


「あの時のOPEX講座と勝負の司会を三好さんがやってたんです。僕と学校は違うんですけど、同級生なんです」


「あぁあの時!」


「三好さんはその後、僕の幼馴染のRinoと動画配信を始めまして、その流れでマネジメントに入ったんです」


「そうだったんですね~。ってgoodどうしたの?」




と、カッキーさんが下を向いているgoodさんに話した。




「あ、いや…アークお前わかってたなら言えよー!」


「びっくりしたほうが面白いかなって。ほら、俺今幼馴染チャンネルで常日頃びっくりさせられてるんで…」


「なんでそれが俺に回ってくるんだ!」




goodさんがそう言うと華蓮さんが、




「goodさん! あたし応援しちゃうよ! めっちゃ応援しちゃう!」




と片手を突き上げて片足を折り曲げ、チアリーディングのようにニコッとしながら言った。


それを見たgoodさんは固まった。



俺は華蓮さんのこういうの、もう見慣れてしまったからな…。



そしてgoodさんは一言。




「……めっちゃかわいいっす……」




と言ってもう一度下を向いてしまった。


するとカッキーさんが、




「あー、そういうこと! good三好さんタイプなんだ! でも仕事現場なんで自重してくださーい!」




と首をビシッとやった。




「すいませんね、うちのが。早速始めましょうか。って大丈夫ですか?」




カッキーさんがそう言う目線の先には、いつの間にか椅子に座って顔が真っ赤な華蓮さんがいた。




「あ、だ、大丈夫です!!!」




と言って華蓮さんは下を向いた。


おぉ、華蓮さんのこういう反応初めて見た…。


すると山城さんがニコニコしながら話した。




「華蓮ちゃん可愛いから慣れっこなもんだとばかり思ってたのにー」


「わ、私、いつもRinoが一緒だったから…」


「あぁ、そういうこと! 大丈夫よー! 華蓮ちゃんは華蓮ちゃんでめちゃくちゃ可愛いからねぇ? goodさん」




山城さんがそう話をgoodさんに振ると、




「は…はい…」




goodさんは少し気恥ずかしそうに答えた。




「さ、お若い二人は放っておいて始めましょう柿名さん(笑) とりあえずお座りください!」


「そうですね!」


「「大丈夫ですから!!!!」」




その後皆がなんだか微笑ましい雰囲気になりながら、いい感じに場の緊張が和らいだので大会についてカッキーさんが話し出した。

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