表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/203

【菅谷莉乃愛視点】勝負だアーク!

雪菜が日向ゆきはとして、同じ事務所に所属することになった!


ついでにモデル活動もやるみたいで、わたしと一緒にwiwiの撮影も行った。


西の中里って言われてただけあるから、雪菜は相当可愛いので問題なくwiwiにも載ることになった。



わたしの清楚モードのモデルは雪菜なんだけど、本物の雪菜にはやっぱりなれないなぁ。


なんだろ、あの、消えちゃいそうな感じ?


なんて言えば良いのかな?


なんか、こー…消えちゃいそうなの! 優しく笑ってるのに、どこか悲しげなの! 


声も優しいし、なんだろうなぁ、あれは真似できないなぁ。




合計11人ものバーチャル配信者の人がVゲージに移籍してきて、つい先日Liveゲージというオンラインライブイベントを開催した。


ものすごい数の同時視聴者数で、バーチャル配信者の人気を初めて肌で実感した。


雪菜も歌ってたし、わたしもRinoでなんか歌おうかな…。


でも別にただのカラオケレベルだしなぁ…。




まぁとりあえずはRinoとしてやるべきことをやろう!


お金稼いで、あっくんの家に返さなきゃ!




わたしはそんなことを思いながら、マンションのパーティールームに向かった。




「Rinoお疲れー!」




おぉ、既に回ってるのね!




「華蓮飲み物とか持ってきたよー!」


「ありがとー!」




わたしが家から持ってきた飲み物をテーブルの上に置くと、華蓮がセッティングを中断して飲みに来た。




「パソコンなんてセッティングして今日は何やるの?」




あっくんが色々配線しながら聞いてきた。




「ふふふ! それはお楽しみだよ!」


「まぁ別にいいけど…」


「あ、そうだアーク!」


「なに?」


「今日の次の幼馴染チャンネルの企画考えたのだよ!」


「なぜに今日の次なのさ…今日をまず教えてよ…」


「次は外で撮ります!」


「えぇ…」


「アーク髪伸びてきたし美容室行こう!」




わたしがドヤっとそういうと、あっくんは一瞬止まって、再び配線をやりだした。




「…やだ」


「もう予約しちゃった!」


「……美容室ってあそこ?」


「そう! 表参道の!」


「…遠い……」


「じゃあ直人に迎えに来てもらおう!」


「直人は忙しいよ…」




あっくんがそういうと、飲み物を飲んでいた華蓮が、




「あ、それじゃあ凜香さんにお願いしとくよー!」


「ちょ、華蓮さん!」


「え? 迎えに来てくれたら別に遠くなくない?」


「ち、ちがくて!」


「え? どゆこと?」


「お、俺は行かない理由を…!」


「あぁ、そゆこと! Rinoがもう予約しちゃったみたいだし、行くしかなくなーい!」


「だよねー!」


「ちょ、華蓮さん俺のマネジメントは…」


「身だしなみも大事!」




親指を突き上げて華蓮はニヤッとしながら言った。




「華蓮も来てね? 面白いから!」


「そうなの?」


「うん! もう2回行ってるのに、毎回狼の群れに放された子羊状態だから!」


「子羊アークウケルーーー!!!!」


「よさそうじゃない?!」


「いいね! 陰陽だ!」




わたしたち二人がそうやっても盛り上がって話している脇であっくんはうなだれていた。


しばらくすると配線を再開したあっくんが、




「一応終わったけど、どうするのこの後?」


「ふふふ! 見たまえ!」




わたしはそう言うと、あっくんが配線してくれた自分のノートパソコンでOPEXを立ち上げた。




「む、難しすぎるんじゃなかったの?」


「難しすぎる! でも練習した!」


「そ、そう…。今日はOPEXやるの?」


「勝負だアーク!!!」


「えぇ、俺Rinoよりは流石に強いよ…」


「もちろんハンデあり!」


「ハンデ?」


「アークは目隠し!」


「ええ?」


「アークは音だけ! 練習場所だったら、覚えてるだろうしそれでいいでしょ!」


「そ、それは流石に…」




すると、それを聞いていた華蓮が、




「まぁまぁ! 一回やってみようよ! 流石に成り立たなそうなら別に変えればいいし!」


「ま、まぁ…」




そうしてあっくんがもう一つのノートパソコンでOPEXを起動して、わたしとパーティーを組んで練習場所へ移動した。




「じゃあ、アークここで目隠しね!」


「わかった…」


「Rino流石に負けないでよ!」


「勝つよ! 練習もしたし!」




そして華蓮があっくんにアイマスクをつけて、あっくんがイヤホンをした。




「じゃあ、行くよー? Rino、アークいいー?」


「おっけー!」




あっくんはコクっと頷いた。




「じゃあ始め!」


「よーし!」




わたしは急いで割と得意な実弾銃を取りに行き、一番強いアーマーを拾った。


よし、後は倒すだけ!



わたしはあっくんを探してうろうろしていると、いた! 岩陰から見えてる!


わたしはアークに狙いを定めて撃ちながら近づく。




そして近づくと…一瞬で死んだ……。





「なんでー!!!!!!!!!!!!!!!!!! どういうことおおおおおおおおおおお!!!!」


「アークやばすぎでしょぉぉぉ!!!!!!!!!」




わたしと華蓮は驚愕した。


見えてないのに、なぜか近づいたら死んでしまったのだ。




「もう一回!!!!!!!」


「い、いいけど…」




そしてもう一回やったが、次も負けた。


遠くから狙ってるだけなら大丈夫なのだが、近くづくとすぐ負ける。


でも近づかないと一向に終わらない。




「なんでわかるのー!!!!!!!!」


「え、いや、足音の位置と射撃音の方向から大体の位置を把握して、後は足音の大きさで大体の距離を…」


「やばすぎでしょ…。足音の大きさで距離想像できるってどんだけやり込んでるの…」


「足音の大きさで距離を想像できるほどには…後、Rinoはまだ初心者だからってのも大きいかな…。普通にやってる人が相手だと多分無理かな…」


「初心者だけどさぁ! 普通そんなことできなくないーー!!!!!」


「り、Rinoもほら、イヤホンつけてみな? 足音分かるから」


「えぇ?」




あっくんはそういうとアイマスクをとって、イヤホンをわたしのパソコンに繋いでわたしに渡した。




「ちょっとアーク走ってよ」


「どう?」




わたしは今までパソコンからそのまま音を出していたからわからなかったのかもしれないが、確かに足音がする!




「本当だぁぁ!!!!!!」


「OPEXうまくなるなら、高性能イヤホンは必須だよ」


「なんでゲーム上手くなるのにイヤホンが必須なんだぁぁ!!!」


「そういうゲームだから…」


「ねーねー、他にどうしたらもっとうまくなんの?」


「えぇ、RinoOPEX配信でもするの?」


「しない!」


「んじゃなんで…」


「アークに勝つため!」




わたしはさも当然かのごとくドヤっと言った。




「俺に勝つためって…」


「ねーねー、教えてよ!」


「えぇ…ちょっと待ってね…」




そしてその後は、アークに勝つためにアークにOPEXを少し教えてもらった。


教えてくれるって言うから、武器とか撃ち方とかかと思ったら、なんか基本的な動き方や、弾の避け方なんかが多くて、少し拍子抜けした。


あっくん曰く、射撃はやってればうまくなるけど、どれだけ射撃がうまくなっても動き方がうまくないと勝てないということだ。



なるほど。


要は勝負に勝って試合に負ける的な話か!


かな?




そんなことを思いながら、華蓮も加えて3人でOPEXをやった。


動画は編集した結果、前半がメインで使われたんだけどね(笑)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ