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チーターvs人力チーター

「ゆきはさんはgoodさんと同じところに降りてください」


「了解です」


「先ほど同様ですが、集中していきましょう」


「あぁ、大会だと思って本気出すわ」




そして俺達が降下している後ろから、再び降下してくるチームがある。




「来てるな」


「あまり離れず降りますね」


「おけ」




そうして俺達は割と3人近くに降りて、直ぐに目ぼしいアイテムを漁った。




「きたきた! アークそっち一人行ったぞ! ポイズンぽいからsaitouじゃない!」


「おけっす。こっちは通行止めですよー。一人やり」


「こっちsaitouいる。ゆきはさん、俺が顔出して撃ってダウンしたらすぐ起こして。ここなら起こせるから」


「了解です!」


「外から向かってます」


「いくぞ!」




goodさんがそう言うと、一瞬でgoodさんはダウンした。




「起こします!」


「saitouヘッショ入って割れてる!」


「行きます!」




俺はそう言うとgoodさんと逆側から建物に入ろうとしたところで、中からキャラが出てきた。




「いた! あぁぁ!! すいません! でも、ミリ! 本当ミリ!! 今俺の前でシールド回復してます!」


「おせーよっと! おらぁ!!! っしゃあ!!!!!!!!!!」


「アークさん起こします!」




ゆきはさんがgoodさんの後からきて俺を起こす。




「あと一人どこですかね」


「saitouは回収させねーよー?」


「俺フィニッシャーしますね」




OPEXには、ダウンしている相手を最後に倒すキャラ固有のエモート付きのアクションがある。


時間がかかるので普通はあまり使わないのだが、煽ったりするにはもってこいである。




「おっと。間違えてキャンセルしてしまった」


「アーク、震えてキーボード打ち間違えたか?」


「いやー、フィニッシャーって難しい」




フィニッシャーのキャンセルは、完全な煽り行為で超バットマナーな行為だ。


別にゲームの規約に直接違反しているわけではないが、褒められたものではない。



まぁでも今回はいいでしょ流石に。


じゃないと俺にヘイト来ないし。



ほら、俺に矛先変えなよーsaitouー。




「あ、あっちに一人います!」


「回収はさせねーよ! アーク殺しといて」


「了解っす」




俺は今度はフィニッシャーを最後まで実行してsaitouを倒した。




「あー、ガン逃げだわ」


「しばらくここで待ちましょうか」


「saitouいねーと何も出来ねーもんなーお前らー」


「本当、良くないことしてる上に粋がってるからこういうことになるんだぞー」




俺とgoodさんはこれでもかって程煽る。


ゆきはさんの配信画面では、




『goodやばすぎ!!』

『チート対人力チート』

『アークも連携いい』




とコメントされており、視聴者さん達も盛り上がっている。




「チート積んでゴースティングして負けるってやばいねsaitou」


「本当だなー」


「そろそろ時間切れですね!」




ゆきはさんがそう言うと、saitouの死体が消えた。


これでもう、この試合の間にsaitouが復活できることはない。




「さーて、んじゃ普通にランクの試合やるかー」


「そっすね。saitouー? 悪いね20分ほど待っててねー」


「アークさん(笑)」




そうして俺達はその試合5位で終えた。




「さーてまた来るかなー?」


「チート積んでゴースティングして負けてますからねー」


「お、マッチしたな」




そうgoodさんが言うとキャラピック画面に切り替わった。


さて。


相当煽ったけど、そろそろ矛先変わってるかな?




ゲームは既に降下画面だ。




「goodさん、俺次一人でこっち降りますね」


「了解」


「saitouこっちきたら引き連れていきます」


「いや、連れてこなくていいよ(笑)」


「いやいや、俺がやっちゃうなんて、プロのgoodさんに申し訳ないですから!」




そう話しながら、俺は一人少し離れた建物へ降下すると、後から一人降りてきた。




「saitouこっちです!」


「こっち来てねーな」


「あっぶな。多分さっき負けたんで他二人は物資漁りに行ったんですかね」




その間も俺はsaitouの超人的と言うか、もはや機械のような攻撃を受けている。




「そろそろ弾きついでしょsaitouー」


「こっちいいぜ」


「では移動します」




俺はそう言うと、物陰をうまく使いながらgoodさんとゆきはさんの方へ向かう。


saitouが一人で俺の所に降りて、他の二人は漁りに行ってるとなると、これは俺にヘイトが向いたと思っていいだろう。




「saitou残念! 俺力士だからシールドあるんだよー」




俺はそう言うと、唯一物陰のない大通りに力士のシールドを置いて逃げる。


シールドには俺を狙う弾がパシュパシュ当たってるが、そこにはシールドがある。




「到着です。saitou付きです」


「まじでいらねぇ(笑)」


「アークさんこの武器あげますね!」




ゆきはさんはそう言うと光線銃を落とした。




「あ、いいんですか?」


「今現状では私の火力は0に等しいんで!」


「ではありがたく」




俺はそう言うとゆきはさんの落とした光線銃を拾った。




「アークいいかー? いくぞー?」


「おけっす」


「んじゃ、右と左からな」


「了解です。ゆきはさんはgoodさんの後ろで」


「了解です!」




俺達はそう言うと、建物から飛び出した。


すると俺の方にsaitouが撃ち出した。




「俺狙ってます!」


「了解! こっちもいるぞーsaitou!」




saitouがいる建物から銃撃音が聞こえてきたので、俺も向かう。




「チャージ俺のです! あ、二人こっち向かってきます!」


「おっけー。saitou建物の中に入っちゃだめでしょうよーーっと! よっし!」


「流石っす。二人の方行きます。あ、一人操縦者に変わってます! ドローンで回収されます!」


「ドローン壊した! 回収させるかよ!」


「一人やり! あと操縦者だけっす!」




俺はその後辺りを探すが、見当たらない。




「ドローン溜まるまで隠れていそうですね」


「だろうな」


「ではここら辺で待ちましょうか」


「俺ちっとあっち漁ってくるわ」


「了解です」




そして暫くすると、ドローンの音が聞こえてきた。




「ゆきはさんドローン来ました」


「はい! あ! いた!!」




そういうとゆきはさんはドローンを撃って壊した。




「ナイスでーす!」


「緊張したー…」


「さてそろそろ時間切れですねぇ…はい、ざんねーん!」


「よーし! んじゃ再びランク戦だな!」





そしてその試合は、その後普通に上手いチームと当たってしまい、10位で終えた。




そのまま約3時間、ゴースティングチーターに追いかけられた。




「お、今回来ないな」


「saitou疲れちゃいましたかね?」


「かもな(笑)」


「んじゃsaitouお疲れー!」


「しかし、結局五分五分ぐらいにはできたな」


「疲れましたぁ…」




そしてその試合は、逆に気が抜けてしまったのか13位で負けてしまった。




「それじゃあ今日はこれぐらいにしておきましょうか」


「そうだな。ゆきはさんありがとう!」


「いえいえ! こちらこそありがとうございました! goodさんポイント減っちゃいましたよね…?」


「あぁ、全然いいよ! チームの奴らと盛るから気にしないで!」


「ありがとうございます!」


「それじゃあ皆さんありがとうございました」


「ありがとうございました!」




そう言ってゆきはさんとのディスボのチャンネルから抜けた。


俺は個人の配信で、途中でもらった投げ銭を読み上げてお礼を言っていると、




『アーク、これお前ゴースティングされないか?』

『今日のアークはえらく攻撃的だったな』

『goodも危なくないか?』





「goodさんは普段チームのそれこそLuuさんとかとランクやってるんで、まぁ負けないでしょうね。俺はまぁあの程度ならなんとかなるでしょー」




そして投げ銭を読み終えたので、




「ふぅ。かなり疲れましたね。今日は皆さんありがとうございました」





『いや、おもろかったよ』

『人力チーターgood』

『なんか大会とは違って面白かったけどcはいなくなって欲しい』




「そうですねー。チーターいなくなって欲しいですねぇ。とりあえず、今日の配信はここで終わりますので、またよろしくお願いします!」




そう言って俺は配信を終了した。




最後の方、saitouは俺ばかり狙ってきたし、これでゆきはさんへのヘイトは外れただろう。


とりあえずよかったけど、本当に疲れた…。



物資が少ない初動で、ガチファイトの連続だもんな。



でもこれでゆきはさんがまたいつも通り配信ができるなら頑張った甲斐があるな。


とりあえず明日ソロランク配信でもやって確認しようかな。




俺はそんなことを思いながら、フーっと息を吐いて、手をだらっとしてゲーミングチェアにもたれかかった。

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