表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/223

暗い理由

レゲインは洗濯機の済んだ上着を着てフードをかぶり美来達のところに向かっていた。

ふと通りかかった広場の方から声が聞こえる。

「嫌です! 私は……家の為にいるわけじゃないんですから」

その声はエメのものだと気がつき広場の方を覗く。

エメは黒髪の男ともめていた。

話を聞く限り相手の男は親の決めた婚約者らしい。男はともかくエメの方はそれに反対しているようだった。

……あれから2時間以上経ってるからか

「……! 魔女の」

レゲインは周りを見渡す。だがどこにも魔女は見当たらない。

「な、何してるの!? そんな、今までの魔女の騒動は……」

魔女と聞こえたのでレゲインはエメの方を向いた。そこには木の枝に追い詰められそうになっているエメがいる。

「あの能力……魔女から得た……っ」

レゲインは急いで前に出て紙を二枚取り出した。

「フランメクリンゲ」

二つの魔法陣が展開され炎の刃が現れ木の枝を切り刻んだ。

男はその光景に苛立っているのが分かる。

「てめぇ、魔女と契約したな……」

「そりゃあそうさ、エメが言う事を聞いてくれないからね」

男が更に枝を出し襲ってきたのでレゲインはエメの腕を掴み走った。

「逃げるぞ!」

「えっ? はい」

俺の魔法で切れたんだ……ヘルバより低級の魔女と契約したんだな五級ぐらいか

逃げている途中突然大きな影が現れ周りが暗くなった。

「っ……!?」

「空です!」

エメに言われ見上げると、森の方からだんだんと空が闇に覆われて行っていた。

「闇の魔女……の仕業か」

「……あのっ! 私家に戻らなければいけません」

「分かったじゃあな」

レゲインはエメの腕を離し美来達のところへ急いだ。



美来は暗くなった辺りを見渡した。

「夜?」

「そんなわけないよ、まだ午前中だよ? それに学校外の海域からは六十時間で一日なんだからぁ〜」

カクランは明かり代わりに狐火を出す。

「これは……」

町の方は明かりがあるだけ明るく見える。赤い光が……。

「バム! 町の方が……燃えてる」

美来が指さした町の方は火の粉が散っておりだんだんと騒がしくなってきていた。

薄っすらとだが逃げ惑う人々と魔女に殺される人々が見えた。

それを見たカクランがゆっくりとその方向に歩き出したかと思うと走って行ってしまった。

「先生!? どうしたの!」

「カクラン……あ、バム、向こうにまだレゲインいるはずなんだけど」

「じゃあレゲインのところ行こう」

美来とバムはレゲインと合流するため町の方に向かった。

レゲインはすぐに見つかった。数人の魔女と戦っていたようで両手に短剣を握って立っていた。

「レゲイン! 大丈夫?」

「……立ってんだから大丈夫に決まってんだろ、あれ? キツネは?」

レゲインはバムの方を見るがバムは困ったように笑っている。

「それが……さっき真っ直ぐ町に走ってちゃって」

「なんだよそれ……」

美来、バム、レゲインの安全の為同行していたはずの教師が単独行動をしてしまっては意味がない。だが、町を見た時のカクランの様子は普通ではなかった。

「レゲインと合流したしカクラン探……!?」

美来が言いかけたところでレゲインは美来の後ろに何かを見て短剣を投げた。

美来は後ろを振り向くとそこには顔を隠した金髪の魔女が立っていた。

「っ……!?」

「美来ちゃん! こっち!」

美来がバムの方に行こうとすると美来に向かって黒いロープが伸びてきた。

レゲインはその間に入りロープを短剣で弾こうとしたが腕を絡め取られてしまった。

「!? くそっ」

短剣は手から落ちて消え、腕に巻きついたロープは鉄のように硬く解こうとしても解けない。

レゲインの体はロープに引かれて浮き上がる。

バムはカメラを取り出しロープだけを写しシャッターをきった。ロープは切れたもののレゲインを掴んでいるロープは浮いたままだった。

「そんな……ゲレイン!」

「他人の心配してる場合じゃねぇだろ周り見ろ!」

周りを見ると数人の魔女に囲まれていた。

「美来ちゃん、後ろにいて」

「後ろにもいるのに?」

「……何とかしてて」

美来は銃を二丁取り出し構える。魔法を使い殺しにかかる魔女達に殺傷能力のない弾を当て吹き飛ばす。

下で乱闘が繰り広げられる中レゲインは片手で解くのをやめてを下ろし手のひらを見た。

手には黒いすすのようなものが付いている。

「これって……砂鉄か?」

まさか、あの魔女も磁力の……そこまで強い魔力を持つ磁力の魔女は今はいないはず、けどこれが砂鉄なら俺でも……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ